はじめに
2020年4月28日に開催された各社のリモートワークを語る会というオンラインイベントに参加しました。
そこで得た知見を紹介します。
概要
緊急事態宣言により、慣れないリモートワークに苦しんでいる方もいるということで、各社のリモートワーク事情について話し合うオンラインイベントです。
最近、流行っている Remo Coference でのイベントです。
イベントの前半は、リモートワークに関するLT発表と、リモートワークを導入している企業の代表同士の座談会を行いました。
後半は、Remo Coference の機能で、参加者が数人ずつのテーブルに分かれて懇談会(フリートーク)を行いました。
LT発表
LT発表は3つありました。そこで得た知見を紹介します。
ワークシフト
株式会社スタートアップテクノロジー代表の菊本久寿さんの発表です。
新しい働き方を色々と考えて2013年から実践している点が素晴らしいと思いました。
以下が知見になりました。
- 場所や時間にとらわれない働き方を実現するため、出社自由制度を制定。
- リモートOKでも出社したくなるようにオフィス施策を色々考えて実践。ゲーム機、180度近くリクライニングする椅子、ピザをオフィスに宅配して出社した人はピザ食べれるなど。
- Slackで勤怠報告。
- 社内サーバーは持たない(すべてクラウド)。
- 情報共有は、Slack、Zoom、Discode、esa、GoogleDrive。
- 今後は、オンラインで適切に仕事を可視化し、オンラインでセルフマーケティングできる人しか生き残れない。
Re:Buildのリモートワークの変遷
株式会社Re:Build代表の鈴木孝之さんの発表です。
リモートワーク中心ながら、定期的にオフラインで会うことで仕事をしやすいチームを作っている点は素晴らしいと思いました。
以下が知見になりました。
- リモートワークは、新人が先輩に質問するハードルが上がる。
- オフラインは、ランチや飲み会などで雑談する機会がある。それが仕事のしやすさに繋がる。
- 定期的にオフラインで会うことで、本当の不満や意見を吐き出す機会を作る。
- 定期的にオンラインランチ会を実施。
- Cacooでリアルタイムで顧客にも図を操作してもらいつつ認識を合わせる。
- miroを利用してリアルタイムでチームメンバーでユーザーストーリーマッピングを作成。
リモートワークで楽しく開発するためのチームビルディング
私(小島優介)の発表です。
リモートワークで楽しく開発するためのチームビルディングとして活用している施策を紹介しました。詳細は割愛します。
質疑応答にて、参加者と話した時に得た知見を以下に記載します。
- Q. メンバーの分報を逐一拾ってフィードバックするのは大変ではないでしょうか?
- A. 大変ではないです。メンバーの分報を拾って、軌道修正したり、ポジティブフィードバックしたりすることは、チーム全体の生産性向上になります。私がメンバーの分報を読んでフィードバックする時間より、それにより開発が加速する効果の方が大きいため、問題ありません。
- Q. 分報が人により全くつぶやかなくなってくるのですが、そういうことないでしょうか?
- A. そういうことはないです。メンバーが分報をつぶやくメリットを感じれば、つぶやくようになると思います。 例えば不具合調査中の分報に対して「そこに気付くなんて凄い!」「その想定は素晴らしい!」などのポジティブフィードバックをされたり、タスクを進める上での助言をされたりすれば、メリットを感じると思います。
座談会と懇談会
6つの会社の代表同士での座談会と、懇談会にて、以下が知見になりました。
- コミュニケーションツールとして、Discordを使っている会社もありました。Discodeは本来ゲーム用のチャットツールですが、動作が軽く、マルチプラットフォームで利用できることもあり、リモートワークで使うメリットがいくらかあるようです。詳細はこちらの記事。
- Zoomでのリモート飲み会は、複数人が同時にしゃべれないため、多人数になるほどうまくいかないそうです。
- Remo Conference は最大6人までのテーブルで、席を自由に移動できるため、Zoomよりは実際の飲み会に近い状態になると感じました。
- Remo Coference は、このご時世で需要が高まった影響なのか、少し前と比べて5倍くらいに値段が跳ね上がったそうです。
- 分報はどこの会社でも当たり前のように実施していました。分報についての詳細はこちら。
まとめ
イベントで得た知見は以上です。
私はこのイベントで発表したノウハウを用いて こちらのツール を作っています。
Twitterでも開発に役立つ情報を発信しています → @kojimadev