はじめに
2020/10/14にSPI JAPAN 2020というソフトウェアプロセス改善のカンファレンスに参加しました。
いくつかセッションを視聴したので、そこで学んだことの記録です。
発表資料は上記ページから公開されています。
いざ!品質革新本部Transformationで働き方をアップデート!
発表者:松崎 美保(TIS株式会社)
課題意識として、一人ひとりが変革するマインドを持つべき。
以下の方針で改革を行った。
- 全員が自ら考え、自ら変える
- 柔軟な発想を活かす
- 部門を超えて議論する
具体的な進め方は、定義したチーム毎に自分たちで決める。
2年間で議論された取り組みは80テーマにもなる。
価値観ババ抜き:価値観が書かれたカード60枚をメンバー全員に配る。ババ抜き形式でカードを交換する。カードを抜かれる時に、自分が大切にしている価値観のカードは抜かれことを断ることができる。最終的に各自のカードは3枚となり、その残ったカードで、各自が大事にしている価値観が分かる。
称賛ツール:1日3通限定でメッセージ形式で、特定の相手に感謝の言葉を送信できる。多く感謝されている人のランキングも表示できる。
働き方改革Nextとして、オフィスにコラボレーションスペースを作ったりなど、検討している。
目に見える効果が出るものから進めると、効果がすぐにあって改革を進めやすい。
デコボコチームをエナジャイズし続けた3つの要素とは
発表者:珠野 知子(株式会社日立ソリューションズ)
エネジャイズ(元気づける)ための活動を行うことで、心理的安全性が高まった活動の紹介。
毎朝15分のDayly Meetingで、以下の要素を活用して行った。
- アジャイルプラクティス
- オンラインツール(Teams)
- 傾聴技法
3人のチームにおいて、その3人の相違点が強みとなるという考え方をした。
傾聴技法として「積極的傾聴」を用いて、メンバーの意見に「いいね、やってみよう」「いいね、それで?」「もっと教えて」などのように、あなたの考えをもっと知りたいという意図で質問する。
雑談チャンネルをつくって、雑談を行うことで心理的安全性を高めた。
品質向上にむけた人材育成への取り組み事例
発表者:後藤 淳(NECソリューションイノベータ株式会社)
プロジェクト審査会という、プロジェクトの遂行が妥当か審査する会議体を作成した。
しかし、審査会は、責められる場、避けたい場として認識されていた。
品質を担保できる組織風土の醸成のため、様々な活動を行った。
集合教育はデメリットがあるため、以下の対策を実施した。
緊張感が希薄になり一方通行になる
→対策:少人数での検討や事前課題の提出などを行った
理解度の把握困難
→対策:ディスカッションで把握
義務感、本人の意思次第
→対策:自身の考え方に共感してもらう工夫
IT新時代を牽引するニュータイプになろう! ~Withコロナでも大丈夫! 必要とされる改革・変革とは?~
情報サービス産業協会(JISA)の会員(ほぼ受託開発チーム)の現場での過去4年間のアンケート結果
- アジャイル開発に対して、批判的に考える比率が年々増加している。
- アジャイル宣言を知らない人が、年々増加している。
- アジャイル開発は、ビジネス価値に繋げれていない(コスト構造、収益構造は、変わっていない)