はじめに
本稿は、Developers Summit 2021 Summer の以下のセッションで学んだことを書きます。
セッション名:地域課題解決のためエンジニアが集結!温泉MaaSを支えるMicrosoft AzureとLINEの技術
講演者:清水 宏之[日本マイクロソフト] / 比企 宏之[LINE]
セッション詳細:https://event.shoeisha.jp/devsumi/20210730/session/3233/
学んだこと
Maasとは
Mobility as a Service (自家用車以外の全ての交通手段による移動を1つのサービスとして捉え、シームレスにつなぐ新たな『移動』の概念)。
路線、時刻確認、路線検索、予約、支払い、チケット等をまとめて手配する考え方。
なぜLINEがMaasの支援を始めるのか
LINE公式アカウントの利用が増えている。
MaaSはDXの要。
企画者が陥りがちなUXとして、ユニークエクスペリエンスをやってしまうことがある。
オフラインでのカードは統一規格になりやすいが、オンラインシステムの場合は、訳のわからんものが出来やすい。
ユーザーは現地(オフライン)で焦りたくない。
MaaSのデモを以下のサイトで公開中。
「新しい移動体験を、LINEで」
https://lineapiusecase.com/ja/usecase/maas.html
Maas事例の紹介
長野県千曲市にて、温泉で足湯しながら仕事をするなど、様々なワークスペースを提供している。
しかし、以下の問題がある。
- ワークスペースが点在
- 公共交通で来る人が多い
- 駐車場完備でない
- 公共交通路線とワークスペースが離れている
- 送迎は継続性に難あり
そこでMaaSの導入を検討。温泉MaaSアイデアソンを開催。
初めて訪れた地域で、タクシー会社に電話で配車を依頼するのは、ハードルが高い。
そこで、気軽にタクシー会社に配車を依頼するサービスの導入を検討。
まずは、LINEの簡単なアプリ(LINE公式アカウントLIFFアプリ)で試してみる。
タクシー会社に、配車受付のみで試してみる。
(所感:既存の仕組みを極力変更せずに、ユーザーが気軽にLINEで利用できるような、ミニマムに価値を提供できる形で検討されており、素晴らしいと思いました)
システム構成は、バックエンドはAzure、フロントエンドはLINEアプリ。
上記サービスのハンズオンのイベントを開催。
【地方活性化!】MaaS Hands-On with Microsoft Azure【ミニアプリ】
https://linedevelopercommunity.connpass.com/event/220376/
まとめ
MaaS という概念が、地方において重要ということが分かりました。
今回のMaaSのサービスは、既存の仕組みを極力変更せずに、ユーザーが気軽にLINEで利用できるような、ミニマムに価値を提供できる形で検討されており、素晴らしいと思いました。
ちなみに私は、普段はエンジニアリングマネージャーとして、チームの皆で楽しく開発する施策を色々実施しています。詳しくは以下を参照ください。
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Twitterでも開発に役立つ情報を発信しています → @kojimadev