コンフォートゾーンとは
コンフォートゾーンとは、人が心地よさや安心感を感じる行動や状況の範囲を指します。
このゾーン内では、ストレスや不安が少なく快適ですが、自己成長や学びを追求する際には、意図的にコンフォートゾーンを抜け出すことが推奨されます。
キャリア形成
キャリアを形成する、スキルを深掘りする、広げる、ということはラーニングゾーンに立ち向かい、コンフォートゾーンを広げることと考えています。
日々取り組む仕事が、安心して不安なく進めることができる仕事だけでは、出来ることは増えずに次第に周囲の期待に添えなくなります。
少し未知な部分、不安が多い事柄、ストレスを感じる新たな挑戦というのは繰り返すうちに慣れていき、コンフォートゾーンの中に入っていきます。
コンフォートゾーンを広げるのはちょっと辛い
コンフォートゾーンを広げるのは少し辛いです。
座学やセミナーや研修などで知識を得るということだけでは不十分で、お金を払う側ではなく、お金をもらう側としてそこに立ち、責任を追及される立場で汗をかきながら進め、ときには「こうするべきだった」などと悔やみながら力をつけていくものだからです。
「高い壁を乗り越えた時、その壁はあなたを守る砦となる」みたいな言葉がありますが、まさにコンフォートゾーンを広げるとはこういうことでしょう。
マイクロマネジメントで機会を奪わないように
コンフォートゾーンの外に立つことは自分自身も辛いですが、人にそれをさせるのもまた辛いものです。
苦しみや苦悩がわかる分、作業に分解したものや、道筋をたてものを提供して手助けしたくなります。
また、実案件では顧客に迷惑がかからないかヒヤヒヤすることもあります。
一方で、マイクロマネジメントになりすぎるとラーニングゾーンでの学びの機会を奪ってしまいます。
エンジニアリングの仕事でいうと、困っているときに答えのコードをすぐに提供するのではなく、本人がどう考え、仮説や道筋をたてて、どのようなステップで取り組むんでいるのか、説明してもらいながら「なぜそう考えたか。」「なぜそう思ったのか。」「どのような要因がその判断に影響しているのか。」などの確認をするようにしています。
お金をもらう立場では責任を負うこと、思考すること、説明することの義務が発生します。
だからこそ成長の糧ともなります。
具体的な方法論を常に指示したり、裁量と責任を引き取ってしまうことはなるべく我慢しなければなりません。
これは強く意識しないと、とても難しいことだったりします。
目の前のことだけのことでなく、長期的な視点で安定した組織になるため、より良い価値提供のため、個人だけでなくチームとしてコンフォートゾーンを広げていきたいと思います。