私達がコミュニケーションで意識していること
近年は、工程や作業が明確な定型業務の割合が減り、問題解決の道筋を考えるところからはじまるプロジェクト型の業務のニーズが一段と増えてきました。
このような仕事の場合、断片的な情報や関係者の考えを収集し、どうあるべきかの道筋を立てることが重要となります。
この道筋をたてるときには、効果的なコミュニケーションが必要不可欠となります。
受け手のコスト・負荷をなるべく軽減する
コンテキストがチグハグ、適切なタイミングでない、必要な前提情報が欠如している、などがあれば、情報の受け手が推測し補完する必要があり、やりとりのキャッチボールも増えます。
なるべく情報の受け手のコストが低いコミュニケーションを意識しています。
「では、それで。」となる提案を考える
白紙の状態から「どうしましょう?」とならないように心がけています。
例えば、注文住宅を買う場合に間取りや外壁、建具など、すべてを自由に膨大なカタログの中から選んでください。
となった場合、一般的な人にとって選択が難しいでしょう。
家族構成やライフスタイル、予算、敷地面積からある程度のアウトラインを組み立てて提案がほしいと感じるはずです。
私達も、相手の状況や要望を想像し流れを組み立てて、「では、それでお願い。」と言ってもらえるものを伝えるように努めています。
この言葉を得られると、まずは最初の一歩を踏み出せたと判断することもできます。
物事のアウトラインをひくときには「では、それで。」と言ってもらえたら勝ちのゲームとして捉えるのも良いでしょう。
このゲームを円滑に進めるためのヒントは様々なところに散らばっており、それを探すのもゲームの醍醐味です。
「状況がわからないストレス」「コミュニケーションストレス」のバランスを考える
作業報告(Slackでいうとスタンプを付けるくらいの返答で済むもの)は受け手のコストが低いと考えています。
一方で、知りたいことの状況が不明と感じるストレスはある程度大きいものと捉えています。
このため、返答コストが低いコミュニケーションは不要かなと迷う場合も行うようにしています。(もしくは、どこかで状況が可視化される仕組みを用意するのも良いでしょう。)
受け手がコストのかかるような連絡、考えることが多いもの、入り組んだ話で、かつ急ぎでないものは定例のお打ち合わせや口頭で補足しながら共有することを意識しています。
適切な分割
沢山の伝えたいことが頭にある場合でも、まずはそのうちのいくつかだけ伝えて、状況が進んだのちに残りの事象を伝えたほうが受け手に負担なく、違和感なく進められるのではないかと考えられる場合はそのように進行します。
色々な例外
受け手にとって負担になるもの(答えがすぐにでないこと、抽象的な問題、解決に至っていない出来事、不快な事)でも、予め頭の片隅にいれておいてほしいことは伝えるようにしています。
自分たちが道筋をたてられないもの、初動で役に立つことが難しい場合は素直に助けを求めることも大切です。
道筋をひくということの難しさ
明確な作業や仕組みが確立された仕事はその多くを機械やAIが担う時代になりました。
このため、抽象的な物事を具体化する、作業化する工程がますます重要になります。
これらの仕事は(いまのところ)機械化は難しいでしょう。
それは道筋をひくときに関わる情報量が莫大すぎて、何を入力データにすべきか取捨選択が難しいからです。
コミュニケーションにおける返答までの間の置き方、声のトーン、表情、さらには社会的環境、文化、立場など、主要な変数か気にするべきでないノイズかの境界線が曖昧なものに溢れているからです。
これは勿論、人間にとっても難しい問題です。
だからこそ、私達はコミュニケーションを大切にしています。
株式会社add moreでは、行動指針の中に下記のものがあります。
仕事の繋がりを大切にする
目の前の仕事だけでなく、そこから繋がるチームの仕事、お客様の仕事を意識し大切にする。常に相手の立場に立って考え、コミュニケーションは細やかに丁寧に行う。
関係する変数が多く、未知で不確定なことは、多くの思考と試行が求められます。
株式会社add moreではこの思考と試行の旅を一緒に歩む仲間を探しています。
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