iPhone/iPadの画像をバックアップしていたらいつの間にか拡張子がJPGからHEICに変わってしまい、Windowsとかで表示できなくなって慌てているあなたに捧げます。ただし、強欲なあなたは無料のものしかインストールしたくないでしょうし、怠惰なあなたはできる限り手間を掛けたくないことでしょう。さらに強欲で怠惰なあなたは「とっとと答教えろ」と思っているでしょうから、いきなり答です。
OS | 表示方法 |
---|---|
Windows | nomacs |
GhostBSD | Ristretto |
Mac | 新しいのなら多分問題なし |
あと、一括でJPGに変換するという方法もあるようですが、同じ画像がファイル形式の違いだけでハードディスクやSSDを占有するというのは強欲なあなたにとっては許せないことでしょう。なので、ここでは取り上げません。
もちろん、ここに書いてあるもの以外に方法がないというわけではないでしょう。が、怠惰なわたしはこれ以上調べる気はないですし、強欲な私はこう言います。「お前が調べろ。」
Windows
画像を表示できそうなプログラムを片っ端から試します。
あと「HEIF画像拡張機能」は無料ですので、すでに入れているのですよ。
Windowsフォトビューアー
駄目でした。
ペイント
駄目でした。
フォト
「HEVCビデオ拡張機能」が必要と言われ、ダウンロード先のリンクが出てきます。リンク先はMicrosoft Storeです。だが、しかし、「¥120(税込)」とあります。ここであなたの強欲さが邪魔をします、残念。
ネットの記事では「『HEVCビデオ拡張機能』は無料だ」と書いてあるものもあるのですけどね。変わってしまったようです。
IrfanView
ここで「純正」?は諦めて、フリーソフトに目を向けましょう。IrfanViewって有名ですよね。個人で使う分には問題ないはずなので、インストールしてみます。
ファイルを選ぶと表示は真っ黒になります。(今までと違いエラーにはなっていません。) Exif情報は取れるので、IrfanViewとしては表示しているつもりっぽいです。「HEIF画像拡張機能」は入っているけど「HEVCビデオ拡張機能」が入ってないことによる弊害でしょうか。
nomacs
表示できました。めでたしめでたし。
どこまで有名か知りませんが、以前画像を一覧したいなと思って探した時以来のお気に入りのOSSです。バージョンは3.1.6でした。
GhostBSD
以下に有名なOSSでの失敗例が列挙されてますが、実はそのOSSがHEIFに対応していないというわけではないです。pkgで何も考えずにインストールしたバイナリを使う前提です。強欲で怠惰なあなたはそういう使い方をするでしょう。
(むしろ、ここに列挙されているのは、自分でHEIF対応を謳っていたり、ネットにそういう記事があったりしたものです。なので、頑張ればきっとできるはず。でも頑張らない。)
GIMP
駄目でした。
nomacs
駄目でした。Windowsではできたのに。
Image Magick
駄目でした。コンパイルオプションでオフにされているみたいです。
exiftool
ここで表示を諦めて、Exif情報だけでもなんとかならないのかと思ってexiftoolを試します。が、pkgになってないようなので、怠惰なあなたにとっては異世界の話でしょう。でも、インストールするまでもなくExif情報が取れました。ということは何かに使えそうです。
Ristretto
できました。というか多分試した順序がexiftoolと逆で、「Ristrettoをインストールして試してみたけど駄目だったので、exiftoolを試した。でも、別の日にRistrettoを試したら表示できるようになっていた」ということだったと思います。なので、もしかしたら、インストール後に再起動が必要なのかもです。1
Mac
(比較的)新しいMacを買ったので試してみます。でも、そもそもHEIFってAppleが担いでいる形式ですから、怠惰なあなたは画像ファイルを選んでクリックすればMacがいい感じにやってくれるはずです。なので、以下は時間があまり過ぎて困ってしまった時に読んでください。
GIMP
公式サイトからダウンロードしてインストールしたもので開けました。
nomacs
残念ながらMac版のバイナリーなるものは存在しないようです。ただし、以下の手順で作成できます。
- GitHub( https://github.com/nomacs/nomacs )から最新版をダウンロード
- https://github.com/nomacs/nomacs/pull/956 のパッチを当てる2
- パッチのREADME.mdにある手順に従って構築
ということで、怠惰なあなたには異世界の話でしょう。
恒例のお断り
この文章の内容は、筆者が所属している会社・団体とは一切関わりがありません。いわゆる「自主的な研究の成果の発表」というものです。