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【フロントエンド】アトミックデザインの限界を感じた話

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はじめに

個人開発のWebアプリケーションプロジェクトで、アトミックデザインを採用した経験について共有したいと思います。特に、実践の中で感じた課題や限界について、簡単にまとめていきたいと思います。

アトミックデザイン導入までの流れ

私がアトミックデザインを導入するまでの経緯は、典型的な「無秩序から秩序へ」の流れでした。当初は、フロントエンドのアーキテクチャに関する深い知識がないまま、直感的にコードを書いていました。その結果、ほとんどのコンポーネントが単一のフォルダに詰め込まれ、管理が困難な状況に陥っていました。

その後、StoryBookを使用する過程で、アトミックデザインという方法論と出会いました。コンポーネントの整理に関する明確な基準を提供してくれるこの手法に、大きな可能性を感じました。個人開発という特性を活かし、コンポーネントの分割粒度は開発を進めながら徐々に決めていこうと考えました。

直面した課題:定義のブレ

しかし、実際の開発を進める中で、アトミックデザインの重要な注意点を軽視していたことに気付きました。事前にわかっていたことではありますが、アトミックデザインにおけるコンポーネントの定義は、個人や組織によって大きく異なり得ます。

特に苦心したのは、以下のようなコンポーネントの分類でした:

  • 単独で再利用したいボタンコンポーネント
  • 定数として定義すべき要素
  • 特定の用途に特化した汎用性の低いコンポーネント

これらの要素を適切なレベル(アトム、モレキュール、オーガニズム)に分類しようとすると、理論上の「正しい配置」と、実用的な「コンポーネントのまとまり」が相反することがありました。

コンポーネントの切り方が最低効かされていないだけかもしれません。

得られた教訓

この経験から、アトミックデザインを導入する際の重要な学びが得られました。たとえ個人開発であっても、コンポーネントの定義と分類に関する明確なガイドラインを、できるだけ早い段階で確立することが重要です。

また、アトミックデザインは優れた設計手法ですが、すべてのコンポーネントを厳密にその枠組みに当てはめようとすることには限界があると感じました。時には、プロジェクトの実情に応じて柔軟な解釈や適用が必要になることを、身をもって理解しました。

まとめ

アトミックデザインは使いやすいと感じましたが、シンプルであるために運用者の実力が試されます。優秀な先駆者がいる場合は良いですが、そうでない場合は事前に要件を定義するほうが良いでしょう。

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