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Googleアカウントだけで始めるLINEbot(Google Apps Script編)

Last updated at Posted at 2016-11-20

この記事を書いた人

COBOLで昔ながらのシステムを開発保守するお仕事をしています。

そのため、
Webの知識はありません。
Web開発の経験もありません。
書いてあることは参考程度にしてください。

なにか間違っていたらご指摘ください。
がんばって直します。

背景

LINEでメッセージを送信したり、受信内容に応じた返信をしたりできるAPI(LINE Messaging API)が2016年9月末に公開されました。
LINE Developer Trialに登録することで、個人でも無料で開発を行うことができるようになりました。

やりたいこと

LINEbotを作りたい。
初心者がつまづきがちな環境構築をせずに(実際にはするけど非常に簡単)、
とりあえず動くモノを作りたい。

Googleが提供している言語「GoogleAppsScript」を使うことによって、
Webアプリの公開・プログラミング環境の構築が容易に行えます。
(GoogleAppsScriptはJavaScriptをベースにした開発言語なんだそうです)

まず、一番簡素な例として、
「どんなメッセージに対しても固定のメッセージを返す」ような機能を実現します。

必要なもの

  • Googleのアカウント
    • Googleドライブ上にアプリケーション等を保存します。
  • LINEのアカウント
    • 普段使っているアカウントがあればよいです。
  • 時間(1時間くらい?)
    • ぼくの場合は諸々の登録~動作確認までで1時間ほどでした。

準備

  • Googleアカウント登録
    • 説明しません。適当に登録してください。
  • LINEアカウント登録
    • 説明しません。適当に登録してください。
  • LINE Developer Trialの登録
  • LINE@ MANAGERの設定
    • アカウント選択 => アカウント設定 => Bot設定 で、次のように変更してください。
      • Webhook送信:利用する
      • Botのグループトーク参加:利用しない
      • 自動応答メッセージ:利用しない
      • 友だち追加時あいさつ:(どっちでもいいです)
  • LINE developersの設定
    • QRコードを読み込んで友達になっておく
    • Channel Access Token => ISSUE で発行された文字列をメモ(あとでコードに貼り付けます)

さぁ、開発を始めましょう

実現したい機能

  • 利用者から見た機能
    • LINEbotになにかしらを送ると、LINEbotから固定メッセージが返ってくる
  • 開発者から見た機能
    • 利用者からなにかしらが送られてくると、利用者に固定メッセージを返す

具体的には固定メッセージを「へんじがない。ただの しかばね のようだ。」としましょう。
image

アプリケーションを準備します。

Googleドライブ => 新規 => その他 => Google Apps Script
▼多分初回は選択肢にないので「アプリ追加」から「Google Apps Script」を追加します。
image

コード.gsを以下のように書き換えます。

利用者のなにかしらのアクション(メッセージ送信とかスタンプ送信とか)をキッカケに、
「へんじがない。ただの しかばね のようだ。」とメッセージを送信する、という内容です。

コード.gs
// xxx部分をChannel Access Token => ISSUE で発行された文字列に置き換える
var channel_access_token = "xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx"; 

function doPost(e) {
  var posted_json = JSON.parse(e.postData.contents);
  var events = posted_json.events;
  events.forEach(function(event) {
    var postData = {
      "replyToken" : event.replyToken,
      "messages" : [
        {
          "type" : "text",
          "text" : "へんじがない。ただの しかばね のようだ。"
        }
      ]
    };
    var options = {
      "method" : "post",
      "headers" : {
        "Content-Type" : "application/json",
        "Authorization" : "Bearer " + channel_access_token
      },
      "payload" : JSON.stringify(postData)
    };
    var reply = UrlFetchApp.fetch("https://api.line.me/v2/bot/message/reply", options);
  });
};

  • ファイルを保存する
    • ファイル => 保存
  • アプリケーションを公開する
    • 公開 => ウェブ アプリケーションの導入
      • プロジェクト バージョン:新規作成
        • 更新したいときも「新規作成」を選択
      • 次のユーザーとしてアプリケーションを実行:自分
      • アプリケーションにアクセスできるユーザー:全員(匿名ユーザーを含む)
      • [導入]
      • 現在のウェブ アプリケーションの URL:メモする

botとアプリケーションを連携します。

LINE developers => Basic information => Webhook URL
にさきほどメモしたURLを入力します。
[VERIFY]を押下して"Success"と表示されることを確認します。
※"Success"と表示されない場合、「アプリケーションにアクセスできるユーザー」や「現在のウェブ アプリケーションの URL」を確認してみてください。

botにメッセージを送信してみます。

返ってきたら成功です。

お疲れさまでした。

拡充する機能

やる気があったら更新します。

  • 返信内容の変更
    • オウム返しします。
    • 特定キーワードへの個別応答をします。
    • ランダムに返信します。
  • ログの取得
    • Googleスプレッドシートに保存します。
  • ユーザプロフィールの取得
    • Googleスプレッドシートに保存します。
  • 送信されたコンテンツの取得(画像・動画・音声)
    • Googleドライブに保存します。
  • 送信された位置情報から周辺地図画像の作成(GoogleMap)
    • 作成された周辺地図画像をGoogleドライブに保存します。
  • URLの短縮(GoogleUrlShortener)
    • URLが送信されてきたら、URLを短縮して返信します。
  • 簡単な数式の計算
    • 数式が送信されてきたら、Googleスプレッドシートに計算させて結果を返信します。

参考リンク

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