Veo 2 を使いたい
今年の Google の年次基幹イベントの Google Cloud Next 25 では、合計で 229 の項目が発表されたとのことでした。非常に多いですね。今年も AI 関連の発表の多さが印象的でした。
発表の中で、私が特に気になったものの一つは Veo 2 です。なぜ Veo 2 なのかというと、Keynote の冒頭のカウントダウンクロックが Veo 2 で作られていて(ビデオ参照)、これがよくできていて興味を惹かれたというのもありますが、
Veo 2 の機能の中で特に使ってみたい機能があって、それは参照用の画像からビデオを生成する機能(image to video)です。画像が動き出す、あのなんとも不思議な感覚を自ら試してみたいと思いました。
早速、Google Cloud コンソールの Media Studio を覗いてみましたが、Veo 2 は使えるようになっているものの、テキストからビデオを生成する機能 (text to video) のみが開放されており、image to video は見つかりませんでした。残念です。
Media Studio (Vertex AI)では、image to video など Veo 2 の新機能は、許可された者だけが使える限定アクセスとなっているようです。
新機能が GA されるまで待つしかないかな、と諦めかけたその時、Google AI Studio の画面を見ると左側の枠に、 Video Gen というボタン (?) が表示されていることに気がつきました。Google AI Studio で Veo が使えるようになったんか?と心でつぶやきながらボタンを押してみると、本当に Veo でビデオ生成する画面が出てきました!テキストプロンプトと実行ボタンの間に画像を参照するボタンもあり、使いたかった image to video もどうやら使えそうです。
Veo 2 の image to video を試す
ということで、Veo 2 のimage to video を試してみました。
まずはプロンプトにイメージを追加します。今回はサンプルギャラリーから列車の画像を選びました。次に、テキストプロンプトに "A train is running on the tracks" (列車が線路の上を走っている)と入力しました。最後に Run ボタンを押して生成です。実行してから大体 50 秒ぐらい待つと動画が生成されました。
列車がゆっくりと線路の上を走る動画が生成できました!
注意点としては、1日に生成できる回数が決まっているらしく、数回生成を繰り返すと、今日は上限に達したから明日やってくれ、みたいなエラーメッセージが出ました。
ちなみに、2025年4月15日のディベロッパー向けのGoogleの公式のブログによると、Veo 2 は Google AI Studio でお試しで使えるようになったとのことです。一方、Gemini API での使用は有料のようです。高額課金に注意ですね…。
Vertex AI の Veo の価格は、以下のページによると 1 秒間あたり 0.5ドルとのことです。
まとめ
Google AI Studio で Veo 2 を体験できました。生成結果については今後に期待する面もあるかもしれませんが、 Google へのフィードバックができますので、Google AI Studio での体験とフィードバックを通じて、みんなで製品をよりよくしていきましょう。