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【MQTT】MQTTの導入 mosquittoのインストール/動作確認まで

Last updated at Posted at 2020-08-09

はじめに

非同期の双方向通信を使いたくて探していたらMQTTというものを見つけました。
Python, Javaで実装してみたのでそれぞれ記事を分けて紹介します。

  1. 【MQTT】コマンドベースでMQTTの導入(本記事)
  2. 【MQTT/Python】MQTTのPub/Subをするクラスを実装した(次回)
  3. 【MQTT/Java】MQTTのPub/Subをするクラスを実装した(次々回)

動作環境

  • Windows 10
  • Linux
    • Ubuntu 18.04 LTS
    • Rasbian buster

MQTT概要

ブローカーを経由してPublish,Subscribeしてデータのやり取りをする通信方法です。
ロボット用のソフトウェアであるROSと同じPub/Subの通信型ですね。(ROS2ではなくROS1の方です)
トピック名とブローカーのホスト名を指定して通信を行います。

このような図が説明としてよく用いられます。ブローカーを通じて双方向通信、一対多の通信ができることがわかります。


出典元:https://qiita.com/shohei1913/items/b355ad7d1bb27141176b

細かい説明は下記サイトなど参考にしてください。
ロボットエンジニアのためのMQTT (Message Queue Telemetry Transport) 入門
MQTTライブラリ Paho Python を理解しようとしてみる
JavaでMQTT入門 ローカル環境でPubSubの動作を検証してみる

必要ソフトのインストール

mosquitto(MQTTブローカー/クライアント)のインストール

まずはmosquittoと呼ばれるものをインストールしましょう。
Windowsの場合はインストーラーから、Linuxの場合はコマンドでインストールできます。

1. windowsの場合

以下のサイトの、「Binary Installation」⇒「Windows」のところから自身の環境に合わせてインストーラーをダウンロードしてください。
https://mosquitto.org/download/

image.png
(2022/11/19時点、2.0.15が最新のようです)

2. Linuxの場合

以下の2つのコマンドを実行してください。

# Mosquitto(Broker)をインストール
$ sudo apt-get install mosquitto

# Mosquittoクライアントをインストール
$ sudo apt-get install mosquitto-clients

クライアントライブラリのインストール

次回以降に使うPythonとJavaのクライアントライブラリのインストール方法も記載しておきます。

Python

ライブラリpahoのインストール

$ pip install paho-mqtt

Java

jarファイルを使用しました。
以下のリンクからorg.eclipse.paho.client.mqttv3_1.2.3.jarをダウンロードしてください。
https://repo.eclipse.org/content/repositories/paho-releases/org/eclipse/paho/org.eclipse.paho.client.mqttv3/

起動

① broker(mosquitto)の起動

1. windowsの場合

コマンドプロンプト等を開いて、mosquittoがインストールされたディレクトリに移動します。
※環境変数に追加しておけばディレクトリの移動は必要ないです。

$ cd C:\Program Files (x86)\mosquitto

その後,、-vオプションをつけて起動します。

$ mosquitto -v

ポートが使用中などのエラーが出る際はwindowsのサービスとして既に起動している可能性があります。アプリの検索で「サービス」と検索して一覧から 「Mosquitto Broker」を探してください。以下のように実行中となっていれば大丈夫です。
image.png

ない場合はファイアウォール設定から1883ポートの設定を見直してください。
再起動後は上記のサービスに登録され、手動でmosquittoを起動することが不要な場合があります。

2. Linuxの場合

ブローカーの開始と確認、停止は以下のコマンドで行います。

# システムの起動
$ sudo systemctl start mosquitto
# システムの状態確認
$ sudo systemctl status mosquitto
# システムの終了
$ sudo systemctl stop mosquitto

② Publisher,Subscriberの起動

ここでは、ホスト名は localhost、トピック名はtestとします。
トピック名は自由ですが、送受信したい PublisherとSubscriberで合わせてください。

オプションの -hでホスト名、-tでトピック名を指定します。Publisherの場合、送信メッセージは-mで指定します。

※Windowsの場合はインストール先のディレクトリに移動するか、環境変数にインストール先のディレクトリを追加してください。
インストール先のディレクトリ:C:\Program Files (x86)\mosquitto(環境によります)

Subscriberの起動
# WindowsもLinux も同じコマンド
$ mosquitto_sub -h localhost -t test

次に,新しいコマンド画面を立ち上げて、

Publisherの起動
# WindowsもLinux も同じコマンド
$ mosquitto_pub -h localhost -t test -m "test message"

publishするときに指定したメッセージ内容(test message)がSubsciberの画面に出てくれば成功です。
今回は同一のPC内でしたが、brokerはホスト名を指定すればよいので外部のPCにつなぐこともできます。

おわりに

MQTTの導入を行いました。
次からは実際のプログラムで使っていこうと思います!
Pythonの例、Javaの例です。

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