はじめに
初見では意味のわからなかった用語集です。
マサカリが飛んでくる
技術的な指摘をすることを「マサカリを投げる」と呼ぶ。
「マサカリを投げる」より「マサカリが飛ぶ・飛んでくる」という言い回しの方が多いように感じます。
引用元の記事には「使用法が変遷している」とありました。
現在は、「技術記事を書くと間違いに対して指摘が入ること」、「良い内容にはコメントが付かず、間違っているときだけコメントが付く」といったニュアンスの印象です。
銀の弾丸
不思議な霊力を持ちそれによって不死身の狼男(作品によってはそれ以外の魔物)でさえ打ち倒せる武器とされている。(中略)転じて、通常の手段では対処が厄介な対象を、たった一撃で葬るもの、という比喩表現として用いられる場合が多い。
特に、「銀の弾丸は存在しない」という言い回しで使用される印象です。
余談ですが、「銀の弾丸は狼男」は常識のようです。
フィクションの吸血鬼作品では、吸血鬼を倒そうとして銀の弾丸を打ち込んだが効かず、「それは狼男の倒し方だろう!」と突っ込まれるという、すでに古典的ギャグとも言えるやり取りがある
車輪の再発明
広く受け入れられ確立されている技術や解決法を(知らずに、または意図的に無視して)再び一から作ること
基本的には好ましくない意味を持つ印象です。「ライブラリがあるのに使わない、結果時間がかかった上に質が低い」など。
「意図的に無視して」に該当するケースとしては、基礎学習が当てはまるでしょう。
ハッカソン
Hack(ハック) + Marathon(マラソン) ですね。
限られた時間内にチームで協力してソフトウェアやハードウェアプロジェクトを開発するイベントを指します。
何の略なのかずっと疑問で、語源を知るまでは「ハッカー」+「村(ソン)」だと思ってました。ハッカーの集まり的な。
バニラ(Vanila)
「何もフレームワークを導入していない」「素の」といったイメージです。
「バニラのJS」はライブラリ・フレームワークを使用していない、純粋なJavaScriptを指します。特にJavaScriptに対して使われる印象。
この記事によると、「アイスクリームのバニラ味」から転じて「普通の・平凡な・デフォルトの」といった意味だとのこと。面白いです。
また、JS界隈で使われるようになったのは、簡単に言えば「jQuery要らなくね?」「そのままのJSでよくね?」という文脈で定着したようです。
「完全に理解した」
「初歩の初歩を完全に理解した。この先に想像もできない難関があるのは知っている」というとても謙虚な言葉ですね。
おわりに
こういうエンジニア文化用語辞典、読み物として面白いと思うのですが、書籍・サイトは案外ないんですよね。
通常の用語辞典はあるのですが(お世話になってます)
同人誌レベルで用語集作ってみるのも面白いかもしれませんね。
以上、エンジニア独特の用語集でした。