前置き
今回のRubyKaigi2018では株式会社永和システムマネジメント様の学生スポンサープログラムの一環で色々と支援してもらいました。永和システムマネジメント様がこのような取り組みをしていなかったら、今回のRubyKaigiには参加できなかったです。このような機会を頂けた株式会社永和システムマネジメント様には感謝しかありません。
この場で改めてお礼させていただきます。
本題
この記事の読者は以下のような想定をしています。
- RubyはRuby on Railsを使って書いているが、Rubyの処理系の話はわからない。
- 学生時代に情報工学系の学問を学習したことがない。
- Rubyとは異なる設計の言語は触ったことがない。
- RubyKaigiの雰囲気を知りたい人
ひとまず、ここからは私がRubyKaigiに参加する前に思っていたことを書いていきます。
RubyKaigiみたいに格式高そうな場に私は行っても良いのだろうか?
私がRubyKaigiのスケジュールを見ながら、思っていたことは「スピーカーが話す内容は分かりそうにないなぁ」でした。
なので、技術的なことで分かることがあるのだろうか?という心配がありました。
この心配は思っていた通りで技術的なことはほとんど分からなかったです。
私のように「Rubyを使っているだけの人」はほとんど技術的な話はわからないだろうなと思っています。
これは会場で親しくなった方に聞いたのですが、「RubyKaigiは会議ってあるじゃないですか?この場はRuby Developerたちが普段どんなことを考えているのか、それに対して意見や疑問を直接ぶつける場である。この場に参加している人はこの時に限ってはRuby Developerなんだよ。」とおっしゃっていました。
だから、当然のようにRubyのコアな話が多いし、新しい話が多いのかと納得しました(当然ですよね)。
技術的な話は分からなかったですが、それでも得られたこと&楽しかったことはありました。それをこれから話したいと思います。
Rubyコミュニティへ貢献したい!という気持ち
これが一番大きいです。今まではRubyは「開発で使っているプログラミング言語」というだけでしたが、これからは「普段使っている言語を更に良くするために私ができることは何なのか」という考えを持つことができました。
技術的なトークはできないですし、Ruby界隈で人脈があるわけでもない人が貢献する方法の一つとして考えているのは「RubyKaigiへのスタッフ参加」があると思っています。
RubyKaigiではスタッフの募集をネット上で募集しています。なので、誰でも応募することができると思います。
「RubyKaigiの運営としてRubyKaigiを良いものにする」というのは間違いなくRubyコミュニティへの貢献と言えるでしょう。
もう一つ挙げるならば、「地域Rubyへの参加」もRubyコミュニティへの貢献に繋がりそうだなと思っています。
RubyKaigiだと開催地が遠方の場合は参加できないかもしれないですが、自分が生活している地域にコミュニティがあれば、そこには参加できそうです。私だと東京で生活しているので、Asakusa.rbやMeguro.rbは参加しやすそうなので、参加したいと思います。
当分先になるとは思いますが、Gemの作成もできるといいなぁと思っています。
スポンサーブースが楽しい
RubyKaigiは多くのスポンサーによって支えられています。
これらの一部がスポンサーブースという場を設けています。そこでは様々なノベルティが配布されており、楽しかったです。特に印象深かったのは株式会社のBANKブースですが、それはこちらに記載があるので、説明しません。
それと、毎日基調講演が始まる前に、スポンサーから会社がRubyをどのように活用しているのかなどを発表する場があります。そこでバズったのが、SmartHRの宮田社長のプレゼンでした。こちらにその全文があるので、読んでみてください。Rubyへの貢献を考えさせられたとても良いプレゼンでした。
これ以外にも得られたこと&楽しかったことはあるのですが、ここまでにします。
心に残っている発表
技術的な話は分からなかったですが、いくつか心に残っている発表があります。
その中で心に残ったものをちょっとしたコメントと共に残します。
My way with Ruby
https://slide.rabbit-shocker.org/authors/kou/rubykaigi-2018/
どんな種があってGemを作るのか?という問いに対して、自分が必要だったからと答えがあって、私もGemを作りたくなりました。
Controlling Droids™ with mruby & Go
https://speakerdeck.com/hone/a-droids-journey-rubykaigi-2018
スターウォーズのR2-D2を動かすためにmrubyを使ってみた的な話だったはずです(英語セッションで何を言ってたかはほとんど分からなかった)。
実際に会場でR2-D2が動いていたのを見て、感動したのを覚えています。スポンサーブースでもRubyを用いてマインドストームを動かすという取り組みを見ました。私はRubyでウェブサービスのサーバーサイドしか書いたことがありませんが、Rubyを用いてそんなことができるのかと思い、Rubyの新たな可能性に気づかれました。
How happy they became with H2O/mruby, and the future of HTTP
https://www.slideshare.net/ichitonagata/how-happy-they-became-with-h2omruby-and-the-future-of-http
Nginxの設定をmrubyで書くみたいな内容でした。そもそも、Nginxの設定を書いたことがないので、あんまり分かっていませんが、実際のbefore、afterを見て、mrubyで書いたほうが楽だろうなとすぐに分かりました。個人でいじるときには挑戦してみようと思わせてくれました。
TRICK 2018
https://rubykaigi.org/2018/presentations/tric.html#jun02
これはRubyで色々なプログラムを書いて遊んでいるセッションでした。これは見ないと面白さが分からないです。
恐らく、RubyKaigi Youtube Channelで公開されると思うので、そちらで確認して下さい。
全ての発表を聞いて、一番興味を持ったのはmrubyを用いたmiddlewareの設定やruby/mrubyを用いたロボットを動作させるプログラムを書くことでした。特にNginxの設定をmrubyで記述する発表はこれからの業務を広げる上でも示唆が得られた発表だったと思っています。
最後に
RubyKaigiに参加して良かったと思うことはだいたい書けたと思います。
これからは「Rubyを使うだけ」ではなく、「Rubyを発展させること」を頭において、行動をしたいと思います。
それと、mrubyにはとても興味を持てたので今年中にmrubyで色々とプログラムを書いてみようと思いました。
RubyKaigiに参加してみようと思える人の助けにばれば幸いです。