こんにちは、小橋はこです。
この記事は CARTA HOLDINGS アドベントカレンダー2023 - 11日目 の記事です。
首が〜〜〜〜
長年、プログラミング…に限らずモニターとにらめっこする仕事をしていると、どうしてもなってしまう病気が幾つかあります。
首の痛みもその一つでしょう。 1
人間の頭って、重い
頭の重さは 体重の10% と言われています。
60kgなら 6kg、80kgなら 8kgです。
重い…。
それに、頭が良いタイプの人間はもっと頭が重いはずです。2
楽になりたい。横になりたい。
横になって寝ながらパソコンが見れたら…!!!
これなら頭が重くても関係ない!!!
横になるとパソコンが見れない問題
上の図を見て分かる通り、視線とパソコンの位置が合いません。
普通に寝ながらパソコンをすると、下図のような姿勢になり、かえって首を強く曲げることになり、首の痛みが悪化します。
これを解決するために!!!
モニター自体をもってこよう!!!
こ、これだー!!!
お値段65.7万円でこの快適環境が手に入る!!!
ちょっと無茶じゃないか
お値段65.7万円は目をつぶるとしても、ちょっと大きすぎるし、持ち運べない。
なにより、こんなの置くスペースがない…。いや、椅子とデスクを捨てればかろうじて…!?
いやいやいや。
もう少し現実的な方法を考えよう。
現実的に考える
- 優先事項は次の順になる
- 首が痛くないこと
- お仕事ができること(解像度が高いこと)
- 職場や電車内で付けれること(見た目が威圧的すぎないこと)
- 最近リアル出社も多い
- 電車内でラップトップを開くのは、ショルダーハックの不安もある。
- 寝ながら使えること
- ベッドで横になって使える
- 椅子では正しい姿勢で座って使える(下を覗き込むような姿勢でない)
どういうのがあるのか
サングラス型ディスプレイ系統
- ARグラスとか、スマートグラスとか公式には呼んでいるが、とにかく実質は「メガネ型モバイルモニター」
- 中身はほぼ、「マイクロOLEDディスプレイ(だいたいソニー製)+ハーフミラー+サングラス+スピーカー+3DoF」と同じ
- 微妙に味付けが違う
- 呼称は「サングラス型ディスプレイ」が一番実情を表しているか 3
- 似たようなものが色々ある。日本国内での入手が簡単、かつ一定以上の品質の順に
- XREAL Air/Air2
- Rokid Max
- VITURE One
- TCL NXTWEAR S
- この中では、Rokid Maxが視野角が広く、更にメガネ不要(-5.0Dまで補正可能)、軽い…と良い。
- やや入手困難
- XREAL Airは安いし、日本で一番入手が簡単。情報も多い。日本支社も作りやる気が強い。
- ぱっと見は、いずれも紐(USB-Cケーブル)の付いたサングラス
- 挿せば、だいたい外部モニターとして認識される
- そのため使用は簡単。ラップトップに挿すだけ
- スマホも利用可能4
- バッテリーの心配もない(USB-C経由で給電)
- 解像度はFHD(1920×1080)程度まで…
- 挿せば、だいたい外部モニターとして認識される
VR/HMD系統
-
Immersed VISOR
- 売ってない
- どっちかと言うとサングラス型ディスプレイに近い系統か?そもそもどういうモノなのかいまいち把握できてない
-
Apple Vision Pro
- 売ってない
- 55万円
-
Meta Quest 3
- 現状の最適解。7.5万円でパススルー方式が可能になった
- 安いし、AR体験もできる。安い。。。
- VirtualDesktopあたりですでに、WQHD(2560x1440) までいける
- 街中でつけるのは厳しい かも
VRヘッドマウントディスプレイとサングラス型ディスプレイの違い
- VRHMDは視野角を広くしたいため、これらは全体にPPD(Pixel per degree)が低い。巨大テレビで仕事する感じになる。
- サングラス型ディスプレイはその逆。PPDを狭くし高密度ディスプレイだが、視野角は狭い
- XREAL Air: 46 PPD。解像度FHD
- Meta Quest3: 25 PPD。解像度WQHD
- …感覚的に言うと、Airは机の上にあるFHDぐらい。Quest3はリビングの巨大テレビがWQHD。
- 単機能で軽いサングラス型ディスプレイ
- どの商品も、50g前後
- 対して Quest3 は単体でも515gとなってしまう
- 圧倒的に多機能・高機能、かつバッテリーまであるわけで仕方ない…
- 値段はあんまり変わらん
- 5.5万円 vs 7.5万円。サングラス型、単機能のくせに高い
- 安いモバイルモニターだと、2万円以下なのにな
- 高品質なソニー製OLEDを使ってると考えれば、OLEDモバイルモニターが4-6万円するわけで、むしろ値頃かもしれない????
プログラミングや仕事に使うのであれば、サングラス型ディスプレイが良いかも!
- PPD。解像度は最重要
- 軽い。40g程度になる。500g程度のVR HMDでは逆に長時間着用でダメージが…。
- 小さい。
- 軽いと合わせて、持ち歩くハードルが低い。どこでも使える。
- 見た目。流石に電車でQuest3はちょっと厳しい
- 「サングラス+マスク+虚空を見つめてパソコンカタカタ」も不審者だけど!けど!
- プログラミング以外の目的だとQuest3コスパやばい
- 7.5万円で売って良いものじゃないでしょ…(赤字で売ってそう)
- バッテリーは有線なサングラス型は不要なわけで…。長時間使用にたえる。
- プライバシースクリーン代わりになる
- 電車で作業するときにプライバシースクリーン代わりになる
- 費用的には、あんまり金額が変わらんことを考えれば総合的な体験が楽しいのでQuest3。なのだが、自分の目的としてはXREAL Airを買って満足している。Rokid Maxも買おうか迷っている。ぶっちゃけこれも買うとQuest3買ってお釣りがきてしまう。
実際の仕事風景
このようなスタイルで仕事をしており、首に関してはすこぶる快適になっています。
不満点はやや解像度が低い(FHD 1920×1080)なくらいです。
もう少し解像度があれば…と思う所もありますが、重さ価格とのトレードオフですね。6
電車の中でも使えています!
ラップトップ側の画面オフにすることで、プライバシーフィルタ(覗き見防止フィルム)も不要になります!
セキュリティにも気をつけることが出来ますね。よかった。
Q. オフィスで使って大丈夫なの?
A. 大丈夫です(にこり)
あまりの光景に社内Slackに動画が出回るくらいです。
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一般的な日本語では「 肩こり」 という気がしますが、私は肩よりも首〜後頭部にかけてが痛いことと、英語の
neck pain
から、首の痛みと呼びます。 ↩ -
一般に、脳の重さと知性の間にはあまり関係がないのではと言われています。 ↩
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XREALにVITURE、Rokid。サングラス型ディスプレイと母艦の選び方を「iPhone 15以降」視点で考える(西田宗千佳)
↩ -
dp-alt対応機種に限る。が、iPhoneとかXperiaとかGalaxyは対応。Pixel8以降も今後アプデで対応との噂がある。。。機種次第では追加デバイスでChromecast/AppleAirPlayに対応させてるためなんでもいけたり ↩
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画像出典新型VRデバイス「Meta Quest 3」が7万4800円で今秋登場。Quest 2は入門機として併売予定 | Business Insider Japan ↩
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ソニー製OLEDはより高解像度なものも作られていて、4KのものなどはApple Vision Proに使われるとのことです。 ↩