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新しいLinuxの教科書C4

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はじめに

Linuxはカーネルやシステムの動作設定含め、全てがファイルとして表現されている。
このためLinuxでは、ファイルを整理する入れ物であるディレクトリが用意されている。

Linuxのディレクトリ構造

パス
各ディレクトリを/で区切り「/user/bin/perl」のように、あるファイルへの道筋を示すもの。

カレントディレクトリ
現在位置しているディレクトリのこと。
pwdコマンドで確認することができる。

/
ルートディレクトリ。
Linuxはこれを頂点とした階層構造になっている。

/bin
ユーザーが利用するコマンドの実行ファイルを置くためのもの。
Linuxの動作に最低限必要な重要なコマンドを格納している。

/dev
デバイスファイルを格納しているもの。
デバイスファイルとはディスクやキーボードなどのハードウェアを、ファイルとして扱えるように用意されたもの。

/etc
設定ファイルを置くためのもの。
Linux自体やアプリケーションの設定には用意された設定ファイルを使用するため、それらが格納される。

/home
ユーザー毎に割り当てられる、ホームディレクトリが配置されるもの。

/sbin
/binと似ていて、実行ファイルを置くためのもの。
こちらは管理者ユーザー向けのコマンドが格納されている。

/tmp
一時的なファイル(テンポラリファイル)を置くためのもの。
作業途中の結果などを保存する際にここに作成される。

/user
各種アプリケーションと、それに付随するファイルを置くためのもの。

/var
変化する(variable)データを置くためのもの。
アプリケーションを動作する上で作成されたデータやログ、電子メールなどが格納される。

絶対パスと相対パス

絶対パス
ルートディレクトリを起点としてパスを示すこと。

相対パス
カレントディレクトリを起点としてパスを示すこと。

「.」はカレントディレクトリを示す。

cd ./file-1    #同義
cd /home/hile-1  #同義

「..」は親ディレクトリを示す。

cd ..   #一つ上のディレクトリへ
cd ../.. #二つ上のディレクトリへ

ディレクトリの移動

カレントディレクトリを移動するには、cdコマンドを使う。
後ろに指定したディレクトリ**(コマンドライン引数)**に移動する。

cd -p /user/local
# オプション #コマンドライン引数 

○引数を付けずにcdコマンドを実行すると、ホームディレクトリへ移動する。

チルダ展開
~(チルダ)はホームディレクトリへのパスに置き換えられる。
これを利用すると、ホームディレクトリ配下へのディレクトリの移動が楽にできる。

cd ~/report 
# home/kogetsu/report

lsコマンド

lsコマンドはファイルやディレクトリを一覧表示するもの。

パス名展開
ファイル名の一部を指定し、複数のファイルを指定する機能。
「*」
任意の文字列で指定。拡張子で指定するときにも使用する。

% ls ba*
base64 basename bash

「?」
任意の一文字だけ指定。ba??なら「baではじまり4文字のもの」を指定する。

% ls ba??
bash

オプション指定

-lオプション
ファイル属性などの詳細情報を表示する。

 % ls -l
drwx------@  3 kogetsu  staff    96  6 12 16:02 Applications

-aオプション
隠しファイルを含め、全てのファイルを表示する。

 % ls -a
.			.DS_Store		.docker			.vscode			.zshrc			Documents		Movies			Public
..			.Trash			.gem			.zsh_history		Applications		Downloads		Music			VirtualBox VMs

-Fオプション
後ろにファイルの種類を表す記号を表示する。

「/」ディレクトリ
「*」実行可能ファイル
「@」シンボリックファイル

% ls -F
bin@ dev/ home/ lib64@
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