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QCDからみる会社でのサービス開発の違い

Last updated at Posted at 2019-12-12

現在バカンにて1ヶ月ほど前からPMを行っているものです。
前職ではSIerにてオンプレミスのサービスやMicrosoftで公開されているソフトウェアでの設計・構築を行っていました。ソフトウェアの開発やSaasビジネスに携わってみたいと思い、現在はSaaSビジネスを展開しているスタートアップに所属し、PMを行っています。
前職のSIerではお客様の意見や発注を元にBtoBのサービス開発(受託開発)をしていました。現職のスタートアップでは世の中に必要なサービス開発しています。

現時点で経験した範囲での個人的意見ではありますが、前職SIerで行っていた「受託開発」と現職のスタートアップで携わっている「サービス開発」の違いをご紹介したいと思います。

一番の違い

個人的にはQCDが大きく異なるように感じます。

Q(Quality)・・・質
C(Cost)・・・コスト、料金
D(Delivery)・・・納期、時間

特にD(Delivery)に違いがあるような気がしております。
上記の観点から記載していきます。

Q(Quality)

受託開発

前職では基本的にBtoBの基幹システムに導入・開発をしていたため、セキュリティやSLA(どれくらいサービスを継続できるかを数値的に担保したもの)を大事にし、使いづらさより今まで利用していた機能と差がないように利用したいことや新しいサービスがあったとしてもセキュリティ的に利用したくないという「お客様の意見」を元に「Quality」を設定します。

サービス開発

自らより良いサービスを会社もしくは一般の方に提供するため、自分たちがどういうサービスを必要としているかお客様の立場として何が必要か、自分たちの強みがどこにあるかを重視してサービスとしての「Quality」を決めることができると感じます。
自分たちの考えがサービスとして提供し、利用して頂くことがあるため、喜びと自分のサービスである責任感を感じることがあります。
QualityはセキュリティやSLAも考えつつ、「お客様として使いやすいか、利用しやすいか」を基準とし設定しています。

C(Cost)

受託開発

RFP(お客様が何をしたいかを記述されている書類)からどれくらい設計に対して時間がかかるかを元に費用をお客様に提示します。工数という時間の概念と設計の時にリスクを見積もります。
お客様から求められていることから、何をやるべきかでことで「Cost」を決めています。

サービス開発

今世の中としてどのようなサービスを必要としているかを検討し、提供するサービスに落とし込んだ「Quality」から「Cost」に落とし込みます。「Cost」によってサービスの価値やお客様が利用して頂けるかが決まります。

D(Delivery)

受託開発

RFPからどの時期にサービスを展開するか、サービスを構築する時にで「Delivery」です。
保守や改善はあるものの、最初にプロジェクトとして立ち上げ、納期まで遂行してくこととなります。
PMとしては遅延がないか、どこが遅れているかをマネージメントする必要があります。
「Delivery」はよっぽどのことがない限り、お客様の必要な時期から見積もられます。

サービス開発

今作ろうとしているサービスもしくは利用中のサービスが現在何が必要であり、必要なことをいつまでに作成する必要があるかによって「Delivery」は決まります。
「Delivery」を決めないとサービスを提供することが後退りになってしまうので、PMとしてはどの時期に何をするかを選定して、社内のエンジニアの方々や全体を動かすことが重要です。

まとめ

あくまでも現時点で経験した範囲での個人的意見ではありますが、受託開発ではQCDをお客様を元に決めること、サービス開発では全てを会社と自ら考えお客様に提供することだと思っています。
自己責任や日々考えることは苦悩であると同時に、楽しさにも直結しているので精進して行きたいです。

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