この記事は「NEXTSCAPE Advent Calendar 2020」の23日目の記事です
初めまして、こんにちは。
kodama0101です。
私は業務では普段、Kenticoというチェコ発CMSの日本代理店業務や保守・開発に従事しています。
今回はそんな私がメンター制度についての説明と、私が当社のメンター制度でメンターに指名された経験から感じたことを記事にしました。
メンター制度について
メンター制度とは
厚生労働省が配布している「女性社員の活躍を推進するためのメンター制度導入・ロールモデル普及マニュアル」には次のようにあります。
職場の上司は職務・業務の指示・命令を行い、組織目標の達成を行います。それに対しメンター制度とは経験豊かな先輩社員(メンター)が双方向の対話を通じて、後輩社員(メンティ)のキャリア形成上の課題解決や悩みの解消を援助して個人の成長をサポートする役割を果たします。具体的には、定期的にメンターとメンティとが面談(メンタリング)を重ね、信頼関係を育む中で、メンターはメンティの抱える仕事上の課題や悩みなどに耳を傾け、相談に乗ります。そして、メンティ自らがその解決に向けて意思決定し、行動できるよう支援します。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000106269.pdf
つまり、メンティ(若手社員)に指揮命令を持つ上長以外のメンター(先輩社員)を付けて、メンティが自身や業務などの課題解決プロセスを経て自律性が育つよう、メンターがサポートを行う制度です。
他にも、若手社員の精神的なサポート役を担うことで離職防止や社内コミュニケーションの活性化なども目的として挙げられます。
メンター制度以外にも似た制度だとよく耳にするOJTやブラザー・シスター制度なるものがあるようです。
https://www.dodadsj.com/content/190122_brothersister/
メンタリングとは
メンタリングについてはWikiに以下のように記載があります。
メンタリング(英語:mentoring)とは、人の育成、指導方法の一つで、指示や命令によらず、メンター(mentor)と呼ばれる指導者が、対話による気づきと助言により、被育成者たるプロテジェ(protégé)ないしメンティー(mentee)本人と、関係を結び自発的・自律的な発達を促す方法である。 プロテジェがメンターから指導・支援・保護されるこの関係をメンター制度(メンターせいど)ないしメンターシップ(mentorship)と呼ぶ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0#%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E5%88%B6%E5%BA%A6
前述のメンター制度を行うにあたっての手法のことですね。
重要なのはメンターは指示や命令を与えるのではなく気づきやヒントを与えることで、メンティー本人が自分で考えて行動することです。
メンタリングで最も重要なこと
メンタリングで重要なこととしてメンター側のスキルなども挙げられますが、最も重要で最優先なのは信頼関係を形成することです。
メンター制度の性質上、メンティーの自発的・自律的な成長を促すには信頼関係の形成が前提条件であるため、いかに信頼関係を形成するかがメンタリングで大切になってきます。
メンタリングの際に最低限守るべきこと
メンタリングをする際に最低限守るべきこととして、厚生労働省の「女性社員の活躍を推進するためのメンター制度導入・ロールモデル普及マニュアル」に次の3点が挙げられています。
- 1.メンタリングで話し合われた内容を口外しないという「守秘義務」を守ること
- 2.メンタリングにおいて不都合が生じたときの「相談窓口」を設けること
- 3.メンタリングも業務の一環と位置づけ、原則として「就業時間内」に行うこと
特に1点目は重要です。
友達でも秘密をバラされたら信頼できなくなりますよね。
私のメンター制度での経験
メンタリングで実施したこと
- 定期的な1on1
- (メンタリング)ではないかもしれないが、他部署メンバを交えた定期的な昼食会
メンタリングする際に心がけたこと
- 関係性を形成するために
- 積極的傾聴を心がける
- コミュニケーションの絶対量を増やす
- なんでも話せるような関係性になってからがスタートかなと考えながらやっていた。
- 自律を育むために
- 否定はしない。まずは自分で考えた解決方法や方針でやってみてもらう。
- メンティーの思いを大事にする。
- なぜそう思ったのか、なぜそうしたのかを問いかける。
- 言語化し対話を重ねることで気づきや解決策をメンティー自身で見出すきっかけになれば。
メンター制度をとおして感じたこと
- 双方の信頼関係を形成してからがスタート。
- ここからがメンタリングのスタート。それまでは積極的なコミュニケーションを図る。
- リモート環境下ではコミュニケーションが取りづらい。
- 私の場合は開始当初は対面でのメンタリングであったためそこで得られた関係性を基にリモートへ移行できたが、初めからリモートでは難しい一面もあるのではと感じた。
メンター制度をとおして得られたこと
- メンティーのお手本となるべく、言動や意識に変化が。
- 言葉遣いや態度も模範となるように意識するように。
- 依頼された社内業務も他人事と考えず我が事と考え行動するように。
- コミュニケーション能力アップの実感も。
- 普段から積極的傾聴を心がけるようになった。
- 論理的思考が高まった。
- メンティーになぜそう思ったのか、なぜそうしたのか問いかけることで自身もなぜなぜ分析が癖付いた。
まとめ
今回はメンター制度について紹介及び私が感じたことをご紹介しました。
メンター制度は若手社員の自律を促し離職防止にも繋がるものであるため、会社の未来となる社員を育む重要な制度です。
当社においても今後は目的や現場に合ったメンター制度へと発展し、メンター・メンティー双方を成長させるものになっていければよいなと感じております。