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#0018(2024/01/18)TTL(Time to Live)とは?

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TTL(Time to Live)とは?

TTL(Time to Live) は、ネットワークやDNSにおいてデータの有効期限を指定するための値です。この値は、パケットやキャッシュデータがどれだけの時間(またはホップ数)有効であるかを示します。


1. TTLの基本的な役割

ネットワークにおけるTTL

  • 目的:
    • ループ防止:パケットが無限にネットワークを回り続けることを防ぐ。
  • 仕組み:
    • パケットがルーターを通過するたびにTTL値が1減少します。
    • TTL値が0になると、パケットは破棄されます。
  • :
    • IPヘッダーにTTLフィールドが含まれており、通常はデフォルト値が64、128、または255に設定されます。

DNSにおけるTTL

  • 目的:
    • DNSキャッシュの有効期間を指定し、トラフィックを削減しつつ、可用性を向上。
  • 仕組み:
    • DNSクライアントやDNSサーバーが、キャッシュデータを一定期間保持する時間を指定します。
    • TTLが切れると、新しいクエリを実行して最新のデータを取得します。
  • :
    • レコードに設定されたTTL値が300秒(5分)であれば、DNSキャッシュは5分間有効。

2. TTLの単位

  • 秒(Seconds) で指定されます。
    • ネットワークとDNSの両方で共通の単位。

3. TTLの調整と影響

DNSでのTTL値の調整

  • 短いTTL値:
    • 変更が頻繁にあるリソースに適用。
    • 例: CDNや動的なロードバランシング。
  • 長いTTL値:
    • 変更が少ないリソースに適用。
    • 例: 静的なウェブサイトや安定したサービス。

ネットワークでのTTLの調整

  • 通常はシステムやアプリケーションでデフォルト値が設定されており、手動で変更するケースは少ない。

4. TTLのユースケース

ネットワーク

  • トラブルシューティング:
    • ツール(例: traceroute)で使用。
    • TTLを利用して経路上のルーターを特定。

DNS

  • キャッシュの最適化:
    • DNSリクエスト数を削減して、パフォーマンスを向上。
  • 変更の即時反映:
    • TTLを短く設定し、レコード変更の反映速度を向上。

5. TTLの例

DNSレコードでのTTL設定

example.com.  300  IN  A  192.0.2.1
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