0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

#0023(2024/01/23)RTSP(Real Time Streaming Protocol)とは?

Last updated at Posted at 2025-01-23

RTSP(Real Time Streaming Protocol)とは?

RTSPは、動画や音声などのストリーミングメディアを扱うために設計された通信プロトコルです。
簡単に言うと、「リアルタイムの映像や音声をネットワーク越しに再生・制御するための“ルール”」のことです。


1. どういうときに使うの?

  • IPカメラや監視カメラの映像をリアルタイムに配信する
  • ネットワーク上でライブストリーミングを行う
  • クライアント(再生側)から再生/停止/シークなどをリモートで指示したい

RTSPは動画・音声データ自体を運ぶ役目だけではなく、
「ストリームをどう再生するか・どのくらいの速度で送るか・途中から再生するにはどうするか」
といった制御コマンドを取り扱う点が特徴です。


2. 具体的なイメージ

  1. クライアント(再生する側)

    • 動画プレイヤーや監視システム、ブラウザ拡張などが該当します。
    • 「○○というストリームを再生したい」「一時停止したい」「この時間から再開したい」という命令をRTSP経由で送ります。
  2. サーバ(配信元)

    • IPカメラや映像配信サーバが、映像や音声データを保有しています。
    • クライアントのリクエストを受け取って、RTPという別のプロトコルで映像・音声データをネットワークに流します。
  3. RTSPの流れ

    1. SETUP: クライアントがサーバに「ストリームを見たい」とセットアップを依頼
    2. PLAY: 実際に「再生を開始」
    3. PAUSE/TEARDOWN: 「一時停止」や「再生を終了」の制御

3. RTSPとRTPの違い

  • RTSP: 主に「制御」や「どんな映像をどう再生するか」をやり取りするプロトコル
  • RTP(Real-time Transport Protocol): 実際の「映像・音声のデータ」を運ぶプロトコル

RTSPが「再生開始して」「再生やめて」と命令を出し、
RTPが「動画データ」のパケットをクライアントに送り届ける、
という役割分担になっています。


4. よくある利用シーン

  • 監視カメラ: ネットワーク経由で録画機やモニタに映像を流すときにRTSPが使われることが多い
  • メディアサーバ: ライブ配信(ライブストリーミング)サービスで、RTSPで映像を受け付け、別の形式に変換して配信する場合もある
  • 動画検証ツール: RTSPでカメラの映像を取り込み、リアルタイム分析や録画を行うソフトウェア

5. まとめ

  • リアルタイム性: RTSPは映像や音声を「リアルタイム」で扱うために特化したプロトコル
  • 制御コマンド: RTSPを使えば、ネットワーク越しで「再生」「停止」「時間指定で再生」などの操作ができる
  • RTPとセット: 実際のデータ伝送はRTPなど別のプロトコルを使い、RTSPはあくまでも“指示”や“やり取り”を担当

ネットワークカメラやストリーミング関連の分野では非常にポピュラーなプロトコルなので、
「ネットワーク越しの映像・音声配信にはRTSPがよく使われる」というイメージを持っておくと分かりやすいです。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?