0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

#0085(2024/03/29)データベース設計の「ビジネスルール」

Posted at

データベース設計における「ビジネスルール」とは?

データベースを設計する際に重要となる概念が「ビジネスルール」です。本記事では、ビジネスルールの意味や具体例、データベース設計においてどのように役立つかを解説します。


🔹 ビジネスルールとは?

ビジネスルールとは、業務やシステムにおける「ルール」「制約条件」「データ間の関係性」を具体的に明確化したものです。

  • 業務上の決まりごと
  • データ同士の関連性
  • データ整合性のための条件

これらをはっきりさせることで、設計や運用がスムーズに進みます。


🔹 ビジネスルールの具体例

具体的なビジネスルールには次のようなものがあります。

業務上の制約

  • 「ユーザーは必ずメールアドレスを持っている必要がある」
  • 「商品の価格は0円以下にはならない」
  • 「在庫以上の数の商品を注文することはできない」

データ間の関係

  • 「1つの注文には複数の商品を含めることができる」
  • 「顧客は複数回注文できる」
  • 「商品は1つのカテゴリに属する」

データの整合性

  • 「同じユーザーが重複して登録されてはいけない」
  • 「注文完了後はデータを変更できない」

🔹 ビジネスルールの重要性

ビジネスルールを明確にすると、以下のようなメリットがあります。

  • データ整合性の維持:不正なデータの登録を防げます。
  • 要件の明確化:開発者間で要件を明確に共有でき、スムーズな開発を促進します。
  • バリデーションの実施:入力データがルールを守っているかをシステム側で検証できます。

🔹 データベース設計への反映方法

ビジネスルールをデータベースに反映する具体的な方法は以下の通りです。

制約条件(Constraint)の設定

  • NOT NULL制約:必須項目を設定
  • UNIQUE制約:重複データを防ぐ
  • CHECK制約:条件を満たしたデータのみ登録
  • FOREIGN KEY制約:関連するデータの関連性を定義

ER図を用いたデータ構造設計

  • エンティティ(テーブル)間の関係を明確化
  • ルールを視覚的に設計書に反映

🔹 ビジネスルールの記述例(設計書)

エンティティ 属性 データ型 ビジネスルール
ユーザー メールアドレス VARCHAR 必須、重複不可
商品 単価 INT 0以上の整数のみ
注文 注文日 DATE 現在日時以前の日付

🔹 ビジネスルールの注意点

  • 現場業務との整合性:実際の業務に即して慎重に設定
  • 変更可能性の考慮:業務は変化するため、柔軟に対応可能な設計を目指す

🔹 まとめ

ビジネスルールはデータベース設計において、業務ルールやデータの制約を明確化し、設計・運用上の重要な基準となります。明確に定義することで、システムの品質向上や運用安定性につながります。設計段階で十分に検討しましょう。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?