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#0062(2024/03/02)Developer Tools と Page Source

Last updated at Posted at 2025-03-03

Developer Tools と Page Source から取得できる情報

Webサイトを解析・デバッグする際に、ブラウザの Developer ToolsPage Source は非常に有用な情報源です。
それぞれから得られる情報と用途を以下にまとめます。


1. Developer Tools から取得できる情報

ブラウザの Developer Tools(例: Chrome DevTools、Firefox Developer Tools)は、動的なサイトの内部状態やパフォーマンスの解析、デバッグに役立つ豊富な情報を提供します。

主な機能と情報

  • Elements/DOM:

    • 現在のページのDOM構造(HTML要素)とCSSスタイルの詳細を確認・編集可能。
    • 実際のレンダリング結果や、JavaScriptで動的に変更された状態をリアルタイムに把握できる。
  • Console:

    • JavaScriptのエラーメッセージやログ、警告が表示される。
    • コマンドラインでJavaScriptコードを実行して、即時に結果を確認できる。
  • Network:

    • ページ読み込み時やその後のリクエスト(画像、スクリプト、APIコールなど)の詳細な情報が見られる。
    • 各リクエストのステータス、サイズ、タイミング、ヘッダー情報などを確認できる。
  • Sources/Debugger:

    • JavaScriptコードのソースファイルを表示・デバッグ可能。
    • ブレークポイントを設定して、コードの実行過程をステップ実行し、変数の値やコールスタックを確認できる。
  • Performance:

    • ページのパフォーマンス(読み込み時間、レンダリング時間、JavaScriptの実行時間など)を分析できる。
    • パフォーマンスのボトルネックやフレームレートの低下原因を特定するのに役立つ。
  • Application/Storage:

    • クッキー、ローカルストレージ、セッションストレージ、IndexedDB、キャッシュなど、サイトが使用するクライアント側のデータを確認できる。
    • サービスワーカーやプッシュ通知の設定などもチェック可能。
  • Security:

    • サイトのSSL/TLSの状態や、セキュリティに関する警告、証明書の詳細を確認できる。

2. Page Source から取得できる情報

Page Source(ページのソース表示)は、サーバーから送信された元のHTMLコードを確認するための機能です。

主な情報

  • HTML構造:

    • サーバーが生成した静的なHTMLコードが確認できる。
    • ページがどのような要素で構成されているか、基本的な構造やタグの使い方が分かる。
  • メタ情報:

    • <meta> タグにより、ページの文字コード、キーワード、説明、ビューポートなどの情報が含まれる。
    • SEO(検索エンジン最適化)やSNSのシェア時に利用される情報も確認できる。
  • リンク・リソース情報:

    • CSS、JavaScript、画像などの外部リソースへのリンクが記述されている。
    • サイトのレイアウトや機能に必要な外部ファイルのパスが分かる。

注意点

  • 動的変更は反映されない:
    • Page Source は、ページが初めにロードされた際の静的なHTMLを表示するため、JavaScriptで動的に追加・変更された要素は含まれません。
    • 動的な状態を確認するには Developer Tools の Elements パネルを利用します。

まとめ

  • Developer Tools:
    リアルタイムのDOM構造、CSS、JavaScriptのデバッグ、ネットワーク通信、パフォーマンス解析、ストレージ情報、セキュリティ情報など、動的なサイトの内部状態を詳細に把握できる。

  • Page Source:
    サーバーから送信された静的なHTMLコードを確認でき、基本的な構造やメタ情報、外部リソースのリンクなどを把握するのに適している。

これらを組み合わせることで、Webサイトの動作や構造を総合的に理解し、問題の特定やパフォーマンスの改善、セキュリティ対策など、さまざまな面で役立てることが可能です。

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