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#0034(2024/02/03)SQL, psql, cqlsh の違い

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SQL, psql, cqlsh の違いについて

SQL(Structured Query Language)

  • 概要
    SQL は、リレーショナルデータベースの操作や管理を行うための標準的なクエリ言語です。
    データの抽出、挿入、更新、削除、スキーマの定義など、あらゆるデータベース操作に用いられます。

  • 特徴

    • ANSI/ISO によって標準化されている
    • MySQL、PostgreSQL、Oracle、SQL Server、SQLite など、多くのリレーショナルデータベースで採用されている
    • 基本的な構文は共通しているが、データベースごとに拡張や文法の差異が存在する
  • 用途
    データベースに対するクエリの記述、データ操作(CRUD 操作)、データ定義(DDL)、データ制御(DCL)など

psql

  • 概要
    psql は、PostgreSQL 用の対話型コマンドラインツール(シェル)です。
    PostgreSQL データベースに接続し、SQL コマンドを実行するための専用クライアントとして利用されます。

  • 特徴

    • PostgreSQL に特化しており、PostgreSQL 固有の拡張機能やメタコマンド(例: \d でテーブル一覧の表示)が利用可能
    • インタラクティブに SQL クエリの実行、スクリプトの実行、データベース管理ができる
    • PostgreSQL の設定確認やデバッグ、管理作業に便利なツール
  • 用途

    • PostgreSQL データベースへの接続と管理
    • SQL クエリの実行および結果の確認
    • データベーススキーマの確認や変更、システム管理作業

cqlsh

  • 概要
    cqlsh は、Apache Cassandra のための対話型コマンドラインシェルです。
    Cassandra が採用するクエリ言語である CQL(Cassandra Query Language)を実行するために利用されます。

  • 特徴

    • SQL に似た文法を持つ CQL を使用するが、Cassandra の分散アーキテクチャに合わせた設計となっている
    • Apache Cassandra の特性(分散データベース、スケーラビリティ、可用性)に合わせたコマンドやオプションが用意されている
    • インタラクティブシェルとして、データの操作、クラスターの状態確認、スクリプトの実行などが可能
  • 用途

    • Apache Cassandra クラスターへの接続と管理
    • CQL を用いたデータの取得、挿入、更新、削除
    • キースペースやテーブルの定義、変更

SQL, psql, cqlsh の比較

項目 SQL psql cqlsh
定義 リレーショナルデータベース操作の標準クエリ言語 PostgreSQL 用の対話型コマンドラインツール Apache Cassandra 用の対話型コマンドシェル
対象データベース 一般的なリレーショナルデータベース PostgreSQL Apache Cassandra
使用するクエリ言語 SQL SQL(PostgreSQL の拡張を含む) CQL (Cassandra Query Language)
主な用途 データの抽出・操作・定義 PostgreSQL の管理、クエリ実行 Cassandra の管理、CQL クエリ実行

まとめ

  • SQL は、リレーショナルデータベース全般で使用される共通のクエリ言語です。
  • psql は、PostgreSQL 専用の CLI ツールで、SQL を用いてデータベース管理やクエリの実行が行えます。
  • cqlsh は、Apache Cassandra 用の対話型シェルで、CQL を使用してデータ操作やクラスター管理を行います。

それぞれのツールや言語は、対象とするデータベースの種類や設計思想に基づいており、用途に応じて使い分けることが重要です。

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