[ServiceNow] Client ScriptのonChangeイベントで変更直前の値を取得する

はじめに

ServiceNowのClient Scriptでは、onChangeイベントを捉えて、Formの値を取得することができますが、onChange FunctionのoldValue変数は、Formを読み込んだ時の値を保持しているだけで、Submitするまでに複数回、値を変更した場合は、直前の値を取ることはできません。
今回は、Incident FormのChannel Fieldを例に、Client Scriptで、Global変数を定義して、直前の値や変更履歴を取得する方法を取り上げます。

Client Scriptの設定

IncidentのClient Scriptを次のように作成します。

ここでポイントは、Isolate scriptをFalseに設定することです。これによりfunctionネストの外側で、Global変数を定義して、参照することができるようになります。
ただし、この変数は、他のScriptからも参照できてしまうので、名前が衝突しないように、命名を工夫する必要があります。

Script

var strIncidentChannelPreviousValue = "";
var arrIncidentChannelHistory = [];

function onChange(control, oldValue, newValue, isLoading, isTemplate) {
    if (isLoading || newValue === '') {
        strIncidentChannelPreviousValue = oldValue;
        arrIncidentChannelHistory.push(oldValue);
        return;
    }

    //Type appropriate comment here, and begin script below
    alert("Initail value: " + oldValue + "\n" +
        "Previous value: " + strIncidentChannelPreviousValue + "\n" +
        "Currnt value: " + newValue + "\n" +
        "Change history: " + arrIncidentChannelHistory.join(" > ") + " > " + newValue
    );
    strIncidentChannelPreviousValue = newValue;
    arrIncidentChannelHistory.push(newValue);

}

実行結果の確認

IncidentのFormから、Channelの値を変更します。
初期値はEmailでした。それを、適当に複数回変更します。
最初の値がEmailで、Phoneに変更した後、Self-Serviceに変更したことが取得できています。