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「完全に理解した」状態の僕が「チョットワカル…」になるまでのとある企業の新人研修 part.3

Last updated at Posted at 2022-07-04

▼part1こちらから▼
https://qiita.com/kobayashimakoto/items/4fe942815c7fc941821f

▼part2こちらから▼
https://qiita.com/kobayashimakoto/items/ca131b8fbe8007a18f00

こんにちは
part2でご紹介した、社内でのボッチ生活を解決する サービス TeaTime についてのお話です。

リリースして困ったことや、実際に運用してみてどうだったのかをご紹介します。

そもそもTeaTimeって?

image.png
ざっくり言うと、アプリに登録さえしといたら、
登録者の間でいい感じにお茶会をセッティングしてくれて
そのお茶会に参加することで、仲良くなれる機会を得るというサービスです。

▼作った時の話はpart2をご覧ください。▼
https://qiita.com/kobayashimakoto/items/ca131b8fbe8007a18f00

リリース時に大トラブル発生!!

リリース当初は思った以上にバグる

手動テストもそれなりに行ったつもりだったのですが、リリースした直後にバグりました(笑)。
理由はユーザーの名前の長さが制限を超えたため。(DBの設定が甘々)

先輩曰く、開発者は「バグらせない達人」になってしまいがちなので
第三者に触って感想をもらうのが一番とのこと。

いきなりオフィス全域で展開するのではなくて、まずは一つの部署で試運転をしてみる
という動きが取れれば良かったと反省しています。

ログを見ないとダメだ

アプリ本番リリース

テンションは最高潮に達した・・・

そしてその夜
teatime.gif

やっべ・・・ 5分ごとにユーザーにメッセージいっとるやん・・・

もう大慌て
何が原因なのか、バッチを回しているコードを穴が開くほど確認してもその原因がわからない。
焦り散らかしている時に先輩からの啓示

「ロ・グ・み・た・?」

本番サーバーのログを確認すると、バグっていない!

もしやと思いステージングサーバーのログを見ると、
ワラワラと原因らしきログが見つかりました。

TeaTimeでは
・お茶会の自動生成
・お茶会のご案内
・お茶会のリマインド
などの処理ごとに、ユーザーへメッセージが送信されます。

ステージング環境では、その時間差処理をいちいち待っていられないので
各処理間のインターバルを5分で設定しました。
そしてステージングでは開発者にしか通知が届きません。
ステージングのメッセージを本番のものだと勘違いしてしまったのがことの本末です。

「事件は本番で起きてるんじゃない、ステージングで起きてるんだ!」というやつでした。

ここから学んだことは、現状を把握することだと思っています。

実際に起きていることと、システム上で起きていることは必ずしも一致するとは限りません。
「リアルで起きている事象は、サーバーでも起きているのかどうか」を確認することが
問題解決の第一歩なのだと反省することができました。

運用してみてどうだった?

~ 割と楽しかった ~
絡んだことのない部門の方と面識が持てるだけで、職場の雰囲気って良くなると感じました。
誰とも面識がない状態で働くよりも、ある程度知っている同士で働く方が個人的にはいいなと感じます。
結論:社内交流はやっぱりあった方がいい!

~ コミュ障にはハードルが高い ~
このサービス、お茶会を開いてくれるだけで、会話のサポートはしてくれないんですぅ(涙)。
「初対面で何話したらいいねん」状態に陥らないように、トピッカーのように話題提供機能が
あってもいいかもと思いました。
自分がコミュ障なんだから開発初期で気づけ!

~ お茶会が想定よりも開催できていない ~
システム上、お茶会に招待されても、その招待を断ることができます。
また、「参加する」と意思表明しないとそのお茶会では欠席になってしまいます。

この 意思表明をしていない人は参加者の50% になりました。

意思決定権をユーザーに渡してしまうと、高確率で忘れてしまうか、
参加しないという結論になってしまうのではないかと思っています。

お茶会に参加してくださったユーザーは「社内の輪を広げたい」と強い意思を持っていました。
そうでない人達にとっては使いにくいアプリだったかもしれません。
「なんとなく使ってみたい」というユーザーのことを考えていなかったのです。

もっとユーザーの特徴を深掘りし
誰の、どんな問題を解決したいのか をもっと落とし込むべきだったと思いました。

まとめ 研修を通じてよかったこと

part1~3 に及ぶとある企業の新人研修はこれにて終了にしたいと思います。
個人的には、実りの多く、そして楽しい研修だったと思います。

楽しい研修であること

「楽しい」って超超重要ですよね。
一人で本に書いてあることをそのままコピペしてた時は
そんなに「プログラム」が楽しいって思えなかったです。
実際に運用されるためのアプリを、自分達で意思決定して作るのは楽しかったです。
ひかれたレールを走るだけではなく、時にはレールを修正できるのでは、気持ちの
持ちようが全然違いました。

マーケ視点も取り入れることができたこと

実際に運用までを想定して作ったからこそ、視座が変わったのを感じます。
機能を実装する際にも、「それは価値があることなのか?」を否応なく考えさせられました。
技術力が高いことももちろんですが、「どうすれば現実の問題を解決できるのか」を
考えることも重要だと認識できました。

アプリを作り切った自信に繋がること

実際にアプリ開発はしたことがなくても、「グーグル先生に聞けばある程度書ける」
という成功体験を積むことができました。

--

ここまで読んでいただいてありがとうございました。
「面白そうだな」と思っていただけると嬉しいです。

ぜひ、新人研修として導入してみてください。

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