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ECSのバックエンドをEC2からFargateに変更

Last updated at Posted at 2019-03-01

概要

ECS+EC2で動作しているアプリケーションをFargateに変更にします。
ECS+EC2での環境構築は、LaravelアプリケーションをAWS上のDockerで動かすを参考にしてください。

全てマネジメントコンソール上で行います。

前提条件

Farageteについて

メリット

  • コンテナのためのEC2の管理が不要
    • コンテナのスケールに合わせてインスタンスタイプの変更、あるいはスケールアウトさせる必要がない
    • インスタンスタイプの選択が不要
  • AutoScaleのタイミング設定が不要

デメリット

  • コンテナホストにssh接続できない
  • Dockerコマンドが実行できないため、コンテナの状況を確認するといったことができない
  • ログドライバがawslogsのみ

料金

EC2単位ではなく、コンテナ単位で料金が発生します。
下記の記事に最新の料金が記載されていましたので、参考にしてみてください。
2019年1月にAWS Fargateが大幅値下げしたのでEC2との価格比を確認してみた | DevelopersIO

nginxの設定ファイルを修正

Fargateでは、コンテナ間通信の宛先は127.0.0.1になります。
nginxの設定ファイルの一部を下記の通り変更します。

default.conf
# 変更前
fastcgi_pass php-fpm:9000;
# 変更後
fastcgi_pass 127.0.0.1:9000;

IAMロールを作成

ECSタスク実行ロールを作成します。
手順は、下記のecsTaskExecutionRole IAM ロールを作成するにはに従って作成してください。
Amazon ECS タスク実行 IAM ロール - Amazon Elastic Container Service

なお、タスク定義のリビジョンの作成前にECSタスク実行ロールが作成されている必要があります。新しいリビジョンの作成の途中でロールを作成した場合、ECSタスク実行ロールを選択することができず、エラーとなります。

ALBのターゲットグループを作成

ALBのターゲットグループのターゲットの種類はipである必要があります。
既存のEC2のALBのターゲットグループがターゲットの種類がinstanceとなっている場合、新規で作成する必要があります。

タスクの定義のリビジョンを作成する

Amazon ECS > タスク定義 から作成済みのタスクを選択し、新しいリビジョンの作成を選択します。

以下の項目を変更します。

項目
ネットワークモード awsvpc
互換性が必要 FARGATE

Fargateの場合、ネットワークモードはawsvpcを設定する必要があります。
nginxの設定ファイルを修正で、コンテナ間通信の宛先を127.0.0.1に変更した理由もここにあります。

タスクサイズ

項目
タスクメモリ (GB) 0.5GB
タスクメモリ (GB) 0.25vCPU

EC2の場合、設定はオプション項目となっていますが、FARGATEを選択した場合は必須となります。

コンテナの定義
コンテナのネットワーク設定でリンクを設定している場合、awsvpcではサポートされていないため変更する必要があります。今回は、EC2で動作している際に、nginxコンテナのネットワーク設定のリンクの設定を削除します。

また、ここではログの設定も行います。
コンテナでの運用の場合、コンテナを落とした際にログが消えてしまうため、ログを外部に出力する必要があります。
今回は、awslogsログドライバーを利用して、標準出力に出力されたログをCloudWatchに送信します。

ストレージとログのログ設定でログの出力先を設定します。
Auto-configure CloudWatch Logsにチェックを入れると、自動でロググループが作成されます。以上でログの設定は完了です。CloudWatchからログを確認することが可能となりました。

スクリーンショット 2019-03-02 15.15.24.png

そのほかの設定の変更がなければ作成を押下して、新しいリビジョンの作成は完了です。

サービスを作成する

Amazon ECS > クラスター から作成済みのクラスタを選択し、サービスタブの作成を押下します。

項目
起動タイプ FARGATE
タスク定義 上記で作成した新しいリビジョンを選択
プラットフォームのバージョン LATEST
クラスタ sample-api-cluster
サービス名 sample-fargate-api
サービスタイプ REPLICA
タスクの数 1

Elastic Load Balancing(オプション)

項目
ELB タイプ Application Load Balancer
サービス用の IAM ロールの選択 自動で生成されるAWSServiceRoleForECSサービスリンクロールが使用される
ELB 名 作成したALBを選択

負荷分散用のコンテナ

nginx:80:80を指定し、ELBへの追加を選択。
ターゲットグループ名に、作成したALBに紐づくターゲットグループを選択を選択。

以上で、ECSの環境構築は完了です。

動作確認

作成したALBのDNS名にアクセスし、動作確認を行います。

余談

Laravelのログを標準出力する際に、以下の余分なメッセージが出力される問題にぶつかりました。

WARNING: [pool www] child 10 said into stdout

原因と対応方法は、https://github.com/docker-library/php/issues/207 に記載されています。
また、PHP7.3ではこの問題が解消しており、 DockerイメージFROM php:7.3.2-fpm-alpineでは余分なメッセージが出力されていないことを確認できています。

参考記事

参考にさせていただきました。ありがとうございます。
AWS FargateでElixirのコンテンツ配信システムを動かしてみた (実装編) - エムスリーテックブログ
AWSにおける本番環境を想定したCI/CD実践 - y-ohgi's blog
AWS Fargate のすヽめ | 開発ブログ | Elastic Infra

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