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VTXの送信チャンネルと出力パワーを、プロポのスイッチで変更する方法

Last updated at Posted at 2024-05-11

プロポのスイッチで、VTXのチャンネルを変更する方法は、いろんな方が既に解説されいて、既にやっている方も多いと思います。
ただ、出力のパワーも変更する方法が見当たらなかったので、やって見ようと思います。

プロポはEdgeTXの送信機で説明します。
VTXはSmartAudio対応のものでなければなりません。
今回は、BETAFPVのM03というVTXを使ってやっています。

今回のプロポは、ELRSを積んだRadiomaster ZORROです。
他のプロポを持っている方は、スイッチの番号やスライダーの番号は変更して下さい。

スイッチBでチャンネルE1,F1,F4の切り替え、
スライダーS1で出力パワーの切り替えを行うようにしようと思います。
2つのスイッチの値を加算して、1つのチャンネル(AUX8)から出力します。

下図のように割り当てる予定です。
CLIのVTXコマンで割り当てられる個数が10個が限界なので、Powerの3を省いてみました。お好みで変更して下さい。

プロポの設定

先ずは、プロポの設定をします。
ELRS送信機の場合チャンネルの割り当てには、注意が必要です。
ELRSのSwitch Modeが [Hybrid]の場合

CH1~HC4 は 10bit
CH5(AUX1)  は 1bit (2値)
CH6(AUX2)~CH11(AUX7) は 3bit(6値)
CH12(AUX8) は 4bit(16値)
というような割り当てに成っています。

今回9個以上の値が欲しいので、使えるチャンネルはCH12(AUX8)だけと成ります。

ということで、CH12にスイッチBとスライダーS1の値をMIXERで出力させます。

プロポのモデル設定のMIXESのページに移動しCH12を編集していきます。

ソースに[SB]を割り当て、ウェイトに[67]、オフセットに[-33]を指定します。
ウェイトが100のときの出力は, -100 ~ 100 の 200幅なので、これを3等分した値が67です。
これを-100から始まるようにオフセットで-33しています。
こうすることによって、スイッチBを動かしたとき出力は-100,-33,34の値になります。

いったん前の画面に戻り、CH12のところに、もう1つ追加します。「Insert after]を選んでください。

ソースに[S1]、ウェイトに[28]、オフセットに[28]を指定します。するとスライダーを動かしたときの値は、0~56の値を出力します。
(計算上はウェイトは33が正解の気がしますが、これにすると、E1のMAXとF1のMINにした時の値が被るので、少し減らしました。)
そしてMultiplex の所を[Add] にして下さい。

これで、CH12(AUX8)からは2つの値の合計が出力されるようになりました。

Betaflight の設定

機体とPCを接続し、Betaflightを起動して、CLIモードにします。
VTXのチャンネルと出力の設定コマンドは、

vtx <index> <aux_channel> <vtx_band> <vtx_channel> <vtx_power> <start_range> <end_range>

<index>の所には0~9の通し番号を付けます。(10個が限界です)
<aux_channel>には [ AUX番号 -1 ] を指定します。今回はAUX8なので7を指定します。
<vtx_band> は、A=1, B=2, E=3, F=4, R=5 を指定します。
<vtx_channel> は1~8を指定します。
<vtx_power>は1から始まります。0を指定した場合は最小値(25mW)の様です。
<start_range>と<end_range>で指定した範囲の入力値の時に、上記の設定が反映されます。

バンドとチャンネルの値をどちらも0にすると、パワーのみの変更も出来るようです。

以下のテキストを、CLIにコピペして"save"して下さい。

vtx 0 7 3 1 1  900 1100
vtx 1 7 3 1 2 1101 1166
vtx 2 7 3 1 4 1167 1300

vtx 3 7 4 1 1 1301 1433
vtx 4 7 4 1 2 1434 1500
vtx 5 7 4 1 4 1501 1633

vtx 6 7 4 4 1 1634 1766
vtx 7 7 4 4 2 1767 1900
vtx 8 7 4 4 4 1901 2100

save

これで、スイッチBでチャンネルの切り替え、スライダーS1で出力パワーを変更できるようになりました。

BetaflightのOSD設定で、VTXチャンネルを表示するようにして置くと、
モニターで切り替わっているのが確認できると思います。

狭い部屋でパワーを上げると、かえってノイズが乗るんですね。
リアルタイムで出力を変更したことが無かったので、気づきませんでした。

以上です。

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