私はすでにFatshark用のFPV受信機を持っているので、この受信器の映像を何とかしてNreal Airに映し出せないかやってみました。
もう既にやっている方がいたので参考にさせていただきました。
結論を先に言うと、バッチリ旨くいきました。画像のずれも遅延もほとんどありません。
完成形がこちら。
用意するもの
① RCA->HDMI変換器 880円
または
ABLEWE RCA to HDMI 変換コンバーター 1899円
こちらの方がコンパクトでいいです。ただしケーブル類が付属してる分ちょっとお高くなります。
② MSL FORCE HDMI to USB C Type-C変換アダプタ 3500円
③ 分割ロングピンソケット 80円
④ モバイルバッテリー 2つ以上出力のあるもの(その辺に転がっていたものをとりあえず使用)
⑤ マイクロUSB ケーブル 1本 (その辺に転がってたやつ)
⑥ 配線用ケーブル (どの家庭にもあるでしょう)
RCA->HDMI 変換器は、形がそっくりで逆変換(HDMI->RCA)のものもあるので、購入の際は注意してください。
HDMI->USB C Type-C変換器は何種類かありますが、このMSL FORCE製のものが安くて画像のずれもなくお勧めです。
参考の動画ではGoovisの変換器を使っていましたが、画像が縦に重複するみたいなので、候補から外しました。 (Nreal Air の2022.10.22のファームウェアアップデートで改善されたかもです。)
Wacom Link Plusも買ったのですが、初期不良なのか私のNreal Airに何も表示されませんでした。高かったのに残念です。 (今日やってみたら普通に使えた。前はPCにHDMIしか繋がなかったが、USB-AもPCに繋いだらNreal Airに映像も音声出るようになった。画像のずれもありません。一度表示されればUSB-Aは刺さなくても、表示されるようになった。USB-Aからは音声がPCから送られるようだ。
ちなみに、MSL FORCEの場合は電源をPCのUSB端子からとると、そこから音声が入力されてNreal Airに画像と音声が出力されました。)
実はWacom Link Plusを注文した後に、MSL FORCEの変換アダプタを発見し注文したら、MSL FOECEの方が先に到着し、
これで、PCに接続しNreal airのアクティベーションとバージョンアップを行いました。
バージョンはair_07.1.01.192_20221022.binでした。
もしかしたら、このバージョンアップのせいでWacomが映らなくなったのか?初期不良なのか?ほかの人は映ってるようなのでわかりません。
ピンソケットは9ピンでカットして使います。
加工
RCA->HDMI変換器のカバーを外します。
小さなマイナスドライバーをわきの割れ目中央にあてがい、手でトンと叩くとパカッと開きます、あまり力を入れすぎると割れます。私も少し割ってしまった。
次にRCAプラグ(黄色、赤、白のやつ)は邪魔なので取り外します。
下図のようにピンソケットに配線を半田付けします。
(実はRCAプラグを外す時、Video端子のランドごと外れてしまい、図では裏に配線していますが、これはだめで、裏のランドはどこにもつながっていないので表側に半田付けする必要があります。ちょうどちょっと左側に小さなランドがあったので、後で修正しています。)
ケースにピンソケットを接着し、上ケースに穴をあけます。
蓋をするとこんな感じ。これでFPV受信機HDMI変換器の完成です。スイッチは1080P側にしてください。
これだけでもHDMI入力のあるTVやモニターにHDMIケーブルを繋げばFPV画像を表示できます。
あとはケーブルを接続し、USB電源を2か所に供給すれば出来上がりです。
Nreal Airは、Fatshark HDO2 より画像が一回り大きくて見やすく、何より軽いし、外もうっすら見えるので、これは目視飛行扱いになるんじゃないか?画像が切れても目で追えるのっていいよね。
MSL FORCE が優秀なのか、FPV受信機が優秀なのか、遅延は感じられませんでした。
また他の人が報告しているような画像のずれもありません。
MSL FORCE HDMI to USB C Type-C変換アダプタ がAmazonでも楽天でも売れ切れになってるのが残念です。(2022.11.16また再販されたようです。売れ切れる前にお早めに)
補足
あとUSB電源ですがHDMI変換器の中で5Vを分岐してtypeC変換アダプタの電源に出来れば、HDMI変換器だけにUSB電源をつなげるだけでいいかな、って思ってやってみたら、ダメだった。電流不足だと思われる。電圧が3.7Vまで下がってしまった。
もしかしたら、もっと電流の流せるモバイルバッテリーだったらできるかな?
ちなみにそれぞれの電流値を測ったらどちらも約0.5A弱だったので2つ合わせると1Aぐらい消費します。
今回のは、いつ買ったかも忘れた古いモバイルバッテリ―だったので、今度買うときは3Aぐらい出力できるモバイルバッテリーにしようと思う。
あとEachineのROTG02と言うFPV受信機でも同じようにできないかなと思ってやって見たが、駄目でした。VIDEO出力端子は出ているのに何も映りませんでした。
追記
電源ですが、3A出力できるモバイルバッテリーにしたら、5V分岐でちゃんと動作しました。
また、AV2HDMI 変換器の大きさ比較は下図のようになります。
ABLEWE RCA to HDMI 変換コンバーターの場合の、配線は下記のようになります。
RCA端子を外す手間がいらないので楽です。
4極ミニプラグの配線仕様(ピンの順番)を調べていたら、この順番は統一されておらずメーカーによって違うことを初めて知りました。ケーブル買うときは気を付けましょう。
追記2 (2022.11.27)
FPV受信機独立バージョンを作ってみました。
初回のはテーブルとかに置いて使うには良いのですが、持ち運びがちょっと不便。
なので、受信機だけ眼鏡側に来るようにしました。
3Dプリンターで専用ドックをTPUで作りました。
ケーブルは以前GPS用に買っていた極細シールド線(3芯)1.8mmを使いました。どうせ音声は出ないので、映像と5VとGNDの線があれば十分なので2芯でも大丈夫です。音声も接続するなら4芯です。
マジックテープでNreal Airに貼り付けました。アンテナは今持っていた軽量なものに変えましたが、若干左が重くなります。

AV2HDMIは小型のABLEWEの方にしました。変換器とバッテリーはひとまとめにして、
ダイソーで見つけた小型ポーチに入れてズボンにぶら下げられるようにしました。
これで、歩きながらの操縦も可能になります。