初めに
オンプレミス環境からAutomationCloud(以下、クラウド環境)へ移行する際のチェックポイントを記載します。
事前準備
オンプレミス環境のモダンフォルダ化
クラシックフォルダーのままでは各エンティティをクラウド環境へ移行できないため、オンプレミス環境のモダンフォルダ化を推奨しています。
Stduio/StudioX/Robot(Assistant)のバージョン確認
クラウド環境Orchestratorへ接続するためには、Stduio/StudioX/Robotのバージョンを直近3世代にする必要があります。直近3世代以前のバージョンではクラウド環境Orchestratorへ接続できません。
クラウド環境へ接続するための通信設定
クラウド環境を利用するためには、ファイアウォール等の設定が必要になる場合があります。公式ドキュメントに従い必要な設定を行ってください。
AutomationCloud:ファイアウォールを構成する
Studio/StudioX:Studio が接続するサービス
Robot(Assistant):ロボットが接続するサービス
移行作業
移行作業については、①移行ツールの利用*、②OrchestratorManagerの利用*、③新規設定(ツール利用せず、AutomationCloudを構築)の方法があります。
Automation Cloud 移行ツールを使用する
Orchestrator Manager
*注意:すべてのエンティティ(項目)を移行できるわけではありません。(ユーザー・ロボット、ロールなど)
エンティティ毎のOrchestratorManagerでの移行可否一覧
エンティティ | 移行作業概要 |
---|---|
マシン | 移行対象外※マシンテンプレートへ変更 |
ロール | 移行不可 |
ユーザー/グループ | 移行不可 |
ロボット | 移行対象外 |
パッケージ/ライブラリ | 移行可 |
フォルダ | 移行可 |
マシンテンプレート | 移行可 |
プロセス | 移行可 |
アセット | 移行可 |
キュー | 移行可 |
トリガー | 移行可 |
その他
移行スケジュール目安を紹介します。
規模にもよりますが、準備期間から運用開始まで凡そ半年程度かかります。
ただし、モダンフォルダ化やStudio/StudioX/Robotのバージョンアップを実施する場合はさらにかかかります
*モダンフォルダ化:3ヶ月程度・Studio/StudioX/Robotバージョンアップ:2-3ヶ月程度