Mac OS X El Capitan で NTFSフォーマットのディスクに書き込み可能にする。
##概要
Mac OS Xに標準搭載されているNTFSサポート機能ではファイルの読み込みしかできないため、Mac FUSEのNTFSサポート機能を利用して書き込みや検索に対応する。
ただし、Mac OS X El Capitanには、System Integrity Protection (SIP)機能が搭載されたため、これをオフにしない限りrootユーザでも /sbin 内を変更できないので、一時的にSIP機能をオフにして作業する必要がある。
また、Mac FuseをHome Brewからインストールするとファインダー上でディスクが表示されなかったりファイル検索ができなかったりするなどの不都合があるため、Mac Fuseのインストールdmgをダウンロードしてきてインストールする必要がある。
##方針
- Mac Fuseのインストールdmgをダウンロードしてインストールする
- Home Brewでntfs-3gをインストールする
- Mac OS XのSystem Integrity Protection機能を一時的にオフにする
- /sbin/mount_ntfsのリンク先を変更する
- Mac OS XのSystem Integrity Protection機能をオンに戻す
- fstabを編集する
##作業手順
1. Mac Fuseのインストールdmgをダウンロードしてインストール
2. ntfs-3gをインストール
(HomeBrewがすでにインストールされていることが前提)
2-1. ターミナルに下記のコマンドを入力してEnterキーを押す
brew install homebrew/fuse/ntfs-3g
3. System Integrity Protection機能を一時的にオフにする
3-1. Mac OS Xをシステム終了する。
3-2. 起動時に commandキーとRキーを押しながら電源ボタンを押す。(電源ボタンから手を離したあともcommandキーとRキーは押したまま待つ)
3-3. リカバリーモードが起動したらcommandキーとRキーから手を離す
3-4. メニューバーから ユーティリティー > ターミナルを選択
3-5. ターミナルに下記のコマンドを入力してEnterキーを押す
csrutil disable
3-6. システムを再起動する
4. /sbin/mount_ntfsのリンク先を変更する
4-1. ターミナルを起動し、下記のコマンドを入力してEnterキーを押す
sudo mv /sbin/mount_ntfs /sbin/mount_ntfs.original
sudo ln -s /usr/local/sbin/mount_ntfs /sbin/mount_ntfs
5. System Integrity Protection機能をオンにする
5-1. Mac OS Xをシステム終了する。
5-2. 起動時に commandキーとRキーを押しながら電源ボタンを押す。(電源ボタンから手を離したあともcommandキーとRキーは押したまま待つ)
5-3. リカバリーモードが起動したらcommandキーとRキーから手を離す
5-4. メニューバーから ユーティリティー > ターミナルを選択
5-5. ターミナルに下記のコマンドを入力してEnterキーを押す
csrutil enable
5-6. システムを再起動する
6. fstabを編集する
sudo nano /etc/fstab
LABEL=ディスク名 none ntfs rw,auto,nobrowse
(ディスク名にスペースが含まれる時はバックスラッシュでエスケープする)
例: ディスク名が IMPORTANT HDD の場合、IMPORTANT\ HDD とする
作業は以上で完了。
7. 確認
HDDを接続してマウントされること、書き込みができること、検索ができることを確認する。
参考)
https://gist.github.com/bjorgvino/f24e5c079b92f921b765
http://learnaholic.me/2013/11/11/enable-ntfs-write-on-mac-os-x-mavericks/