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WordPress初心者のためのPHP超入門チートシート【完全版】

Last updated at Posted at 2025-08-16

PHP超入門チートシート(WordPressで最低限必要な知識・完全版)

目次


はじめに

WordPressを使っていると、テーマやプラグインのカスタマイズで PHP のコードを目にすることがあります。
すべてを理解する必要はありませんが、ちょっとだけ読める・少し直せるだけで、できることが大きく広がります。

この記事は「プログラミング初心者でも読んで理解できる」ように、かみ砕いて解説した完全版のチートシートです。
Qiitaを含めたエンジニア向けの情報共有サイトで読むことを想定して、最低限だけど安心できる知識をまとめました。


想定読者

  • プラグインを使っているけど、functions.phpに手を加えることがある人
  • add_action$post といったコードを見て「???」となった経験がある人
  • 配列・連想配列・オブジェクトの違いがよく分からない人

1. PHPの開始と終了タグ

    <?php
      echo 'こんにちは';
    ?>
  • <?php から始め、?> で終わる部分にPHPを書きます。
  • echo は「画面に出力する命令」です。

WordPressの functions.php では、最後の ?> は書かないのが基本ルールです。
最後に余計な空白や改行が入るとエラーになることがあるためです。


2. 変数の基本

    $name = 'Taro';   // 名前
    $age  = 20;       // 年齢
  • PHPでは、変数(データを入れる箱)は必ず $ から始まります。
  • = は「代入」。左の箱に右の中身を入れる、という意味です。
    echo "私は $name です";   // 私は Taro です

ダブルクォート " " の中では $変数 が自動で展開されます。

シングルクォート ' ' の中では展開されないので注意。


3. 配列(数字で並ぶ箱)

配列は「番号で並んだデータの集まり」です。
例えるなら「本棚の1列目、2列目…」のように順番で管理されます。

    $colors = ['red', 'blue', 'green'];
    echo $colors[0]; // red
    echo $colors[2]; // green
  • 0番からスタートする(最初は0)
  • [] の中に番号を入れて取り出す

4. 連想配列(名前付きの箱)

数字ではなく、名前(キー)で管理できる箱です。
辞書や名簿のように「名前 → 内容」で結びついています。

    $user = ['name' => 'Taro', 'age' => 20];
    echo $user['name']; // Taro
  • ['キー' => 値] の形で書く
  • ['name'] のように名前を指定して取り出す

配列は「番号付きの棚」、連想配列は「ラベル付きの棚」と覚えると理解しやすいです。


5. オブジェクト(便利な道具セット)

オブジェクトは「データ(情報)と、それを扱う機能(メソッド)をまとめたセット」です。
WordPressでは記事情報(WP_Post)などがよくオブジェクトで返ってきます。

    global $post;
    echo $post->post_title;  // 投稿タイトル
  • オブジェクトは -> でアクセスします
  • 配列や連想配列と違い、データと機能がひとまとめになっているイメージです

初心者は「オブジェクト=箱+便利な道具」と理解しておけば十分です。


6. 条件分岐(if文)

    if ($age >= 20) {
      echo '成人';
    } else {
      echo '未成年';
    }
  • 「もし〇〇なら〜」を実現する命令です
  • >= は「以上」を意味します

日常会話にすると「もし年齢が20以上なら“成人”と言う。そうでなければ“未成年”と言う」という感じです。


7. 繰り返し(foreachとforの違い)

foreach

配列や連想配列を、順番に全部処理するときに使います。
「袋に入ってる果物を1つずつ取り出す」イメージです。

    $fruits = ['apple', 'banana'];
    foreach ($fruits as $fruit) {
      echo $fruit;
    }

for

「◯回繰り返したい」と決まっているときに使います。

    for ($i = 0; $i < 3; $i++) {
      echo $i;
    }

初学者はまず foreach をメインに使うと安心です。


8. 関数の定義と呼び出し

    function say_hello($name) {
      return "Hello, $name!";
    }

    echo say_hello('Taro'); // Hello, Taro!
  • 関数は「処理をまとめて名前をつけたもの」です
  • return で結果を返します

「おにぎり作りの手順を関数にまとめておけば、呼び出すだけで何度でも作れる」イメージです。


9. WordPressフック(add_action / add_filter)

WordPressには「ここで処理を差し込めます」という仕組みがあり、それをフックと呼びます。

add_action(動作を追加する)

    add_action('init', 'my_init');
    function my_init() {
      // 出力は避ける(ヘッダー送信前のため)
      error_log('init fired'); // 登録・準備・ログ記録などに使う
    }

「WordPressが初期化するときに、この処理も一緒にやってね」という指定です。

add_filter(内容を加工する)

    add_filter('the_content', 'add_text');
    function add_text($content) {
      return $content . '<p>追記テキスト</p>';
    }

「記事本文を表示するときに、最後に一文を足してね」という指定です。


10. スーパーグローバル変数($_GET, $_POST)

外部から送られてくる値を入れる特別な変数です。

    $name = $_POST['name']; // フォームから送られた名前
    $id   = $_GET['id'];    // URLの ?id=123

「フォーム入力」や「URLのパラメータ」で見かけることがあります。
まずは「こういう形で値が入るんだ」と知っておくだけで大丈夫です。


11. よく使うWordPress関数

    home_url();              // サイトのURL(取得)
    get_the_title($post_id); // 投稿タイトルを取得
    
    wp_redirect($url);       // ページを移動(リダイレクト)
    exit;                    // 直後に必ず exit

WordPress関数は「get〜(取得)」や「update〜(更新)」など、名前でだいたい意味がわかります。


12. コメントの書き方

    // 1行コメント

    /*
      複数行コメント
    */

コードにメモを残せる仕組みです。実行には影響しません。


最低限これだけ理解していれば安心

  • <?php ... ?> の範囲にPHPを書く
  • $変数 が読めて作れる
  • 配列(番号)/連想配列(名前)/オブジェクト(道具セット)の違いがわかる
  • ifforeach の意味がわかる
  • 関数は「処理のまとめ」と理解できる
  • フックは「WordPressの流れに処理を差し込む仕組み」と理解できる

まとめ

PHPをすべて理解する必要はありません。
「読むだけで意味がわかる」状態になれれば、WordPressカスタマイズで困ることはぐっと減ります。

まずはこの記事を通して、

  • 配列は「番号の棚」
  • 連想配列は「ラベル付きの棚」
  • オブジェクトは「便利な道具セット」
  • フックは「差し込み口」

とシンプルに覚えることから始めましょう。


次に読むと理解が深まります


最後まで読んでいただきありがとうございます。
もし「ここも解説してほしい」「この部分はこうするとわかりやすい」などあれば、ぜひコメントで教えてください。
フィードバックをもとに、さらに記事を改善していきたいと思います。

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