スクフェス福岡 参加備忘録
概要
スクラムフェス福岡はアジャイルコミュニティの祭典。プロダクト開発における技術や開発プロセスだけでなく、人やチーム、組織にも価値を置くイベント。エンジニア、デザイナー、QA、SM、POなど、アジャイルに興味・関心のある全ての人が参加できる。金融、行政などの大規模組織からスタートアップなどの小規模組織の運営ノウハウがシェアされる場。
スクフェス福岡のアーカイブ動画
Youtubeに動画をUPしてくれています
日程
- 期間: 2025/3/8〜2025/3/9(金・土)
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時間:
- 1日目: 16:00〜19:00
- 2日目: 9:00〜17:00
- 形式: オンサイトとオンラインの同時開催(セッションは会場よりオンライン配信)
参加セッション
DAY1
未来の銀行を今創ったら、どのような銀行ができるか? -みんなの銀行が目指すアジャイル型ビジネス-
- 概要
- これまでオフラインでの手続きが当たり前だった金融業界を丸ごとデジタルに置き換える斬新なアイデアを実現まで持っていたエピソードトーク
- 社内政治のような泥臭い人間関係の話もありつつ、その中でもゴールを見失わない胆力。
- 規模感の大きさから現実味を感じにくい話でもありますが、気持ちの持ち方・スタンスを1開発者として真似したいと思いました。
お話しもとても上手で1時間半ほどのスポンサーセッションでしたが、あっという間でした。
- 刺さったところ
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- 参考資料
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DAY2
スクラムというコンフォートゾーンから抜け出そう! プロジェクト全体に目を向けるインセプションデッキ
- 概要
- 刺さったところ
- 「インセプションデッキすらつくることのできないチームでなぜプロダクトをつくることができるのだろうか?」
プロジェクトメンバー間で認識に差があることは往々にして多いが、それを課題認識できていないことが多い気がするという個人的感想。
- 「インセプションデッキすらつくることのできないチームでなぜプロダクトをつくることができるのだろうか?」
- 決まったようでメンバー間の納得感が生まれてなさそう
- 参考資料
インセプションデッキはチームメンバー全員でプロジェクト全体に目を向ける活動。
個人単位での認識整理をするためのツールではなく、チームとしての方向性を示すツールとしてインセプションデッキは有用
職位にかかわらず全員がリーダーシップを発揮するチーム作り
- 概要
- GOの急成長しているチームをスケールしていくにあたって、どのように試行錯誤してきたのか。事例を紹介するセッション
- 刺さったところ
- リーダーシップ+フォロワーシップを組み合わせて、チームとしての総和主体性を強めていく意識はチームメンバー全員で共有したい。自身の得意領域に関してリーダーシップを発揮する。そのリーダーシップを発揮しながらも、他メンバーが得意領域でリーダーシップを発揮しているところのフォローに入ることで、リーダーシップの総和を最大化していく。つまり、自身のリーダーシップだけではダメで、他社のリーダーシップを高める支援も意識する必要があるということ!
- 参考資料
プロダクトオーナーシップクイズ王 2025
- 概要
- プロダクトマネジメントに関連する書籍のキーワードに関する穴埋めクイズ
- 刺さったところ
- 良い書籍からクイズをピックアップしてくれていたので、プロダクトマネジメントについて学びたい時に、ここで扱われた書籍を読んでみたいと思えた
- discordでは扱われている書籍への感想も飛び交っていたので、ぜひみていただきたい
ユーザーストーリーマッピングの本質と実践 〜 生成AIとの協働がもたらす新しいバックログ作成の形 〜
- 概要
- 自律的なチームにはどのような情報が必要なのだろうか?それは情報である。
- 自律的なチームとして、顧客よりも顧客の要望を解像度高く理解する必要があり、書籍「ユーザーストーリーマッピング」の著者ジェフは顧客のニーズの理解に対して「パラノイア」(偏執狂)だったという話。
- 刺さったところ
- エンジニアとして「この機能が必要だと思う」と主張するために、顧客の理解を超える圧倒的な情報量に付き合えるチームが必要である
- 参考記事
俯瞰と個別の二つの視点で紡ぐスクラムマスターの成長と協働
- 概要
- 大規模なシステムを開発するチームでは、スクラムチームは複数に分かれることが一般的。だが、各チームのSMだけでは全体の意思疎通に課題が残る。
- そこで、チーム間で協働していくことが必要であり、SM自身も個人の枠に閉じず、自己成長していくことが必要だったという話。
- 刺さったところ
- 今回はLeSSを採用していることでチーム間の協働が必須だった。という語り口だったが、単一プロジェクトチーム内でも同様の自称が起こりうると感じた。例えば、リーダーが全体を意識することとメンバーが詳細を意識することの知識さが発生してしまうような。こういった差をまずは認識して、どう埋めていくのか丁寧に会話して推進することが必要だと感じた
- 参考記事
3,989セッションのOSTに参加してきたOSTオタクが語るOST活用術
- 概要
- 問題解決がテーマのOSTは最終的にどうなれば成功と言えるのか
- Lv.1:熱量や勇気を得る
- Lv.2:手札が増える
- Lv.3:自力で行動変容・行動修正できる
- 刺さったところ
- OSTがお悩み解決系の場合、答えを与えることが正解ではない
- OST起案者の抱える悩みを変に置き換えたりせずに、思考をふかぼってネクストアクションに繋げられるOSTが成功だと言える
- 参考資料
組織でアジャイルを伝え広めてきた人がいなくなる前に考えるべきこと
- 概要
- アジャイルに限らず、熱量のある人や組織で推進し続けたことでも40年続くことはほとんどない。→では、40年経っても残せることってなんだろうという話
- 刺さったところ
- 会社としての戦略に乗っかることで推進しやすいケースはあるが、それは裏返すと方針転換の影響も受けやすいということ
- チ。のように推進者がいなくなっても概念が受け継がれることを考えてみたい
- 参考資料
「MVVもロードマップやっても収益が伸びない!いったいなぜ?」顧客に選んでもらうことから始める、競争優位5条件を追求するプロダクトマネジメントゲーム
- 概要
- MVVやロードマップなどのフレームワークを用いても思い通りに収益が伸びない!顧客に購入してもらえない!時に、意識すべきポイントについて説明してくれるセッション
- 刺さったところ
- フレームワーク、はじめは簡単・実行は困難
- フレームワークを使った情報作りは作りやすい反面、作り手と読み手の認識齟齬が生まれやすい。この認識齟齬を埋める意識が必要
- 参考資料
全体の感想
現地だからこその熱感はありながらも、現地参加するからには登壇者側になりたいと思いました。
スクフェスの素敵なところとして、登壇者を称賛する文化がありました。
登壇者の皆さんに対して、ポジティブな声かけが飛び交う雰囲気は今回1参加者としてとても魅力的に感じました。