Sambaで下位ディレクトリに書き込めない

Sambaをマウントしてファイルサーバとして使っていたのですが、マウントしたディレクトリには書き込めるのに、その下位ディレクトリに書き込めず、少しハマりました。
解決策としては単純なのですが、いつか忘れそうなので書いておきます。

環境

• デスクトップ
• Mac OS X 10.9.5
• ファイルサーバ(FS)
• FreeBSD 9.2-RELEASE-p4
• Samba
• 4.1.6

状況

Sambaを使ってファイルサーバをマウントできるようにしました。

smb4.conf(FS)

[public]
    path = /mnt/public
    writeable = yes
（中略）                                                                                                                     
    inherit owner = no                                                                                                                  
    inherit permissions = no                                                                                                           
    hide dot files = yes                                                                                                                
    guest ok = yes                                                                                                                      

このようにwritable = yesなので書き込みOKで、guest ok = yesなので認証なしでもいける！ようにしたつもりです。
ということでMacでマウントすると、/Volumes/publicというディレクトリができています。
なので、ここにディレクトリを作成してみます。

Mac

$ pwd
/Volumes/public
$ mkdir parent
$ ls
parent

作成できているようです。
では次に作成したparentディレクトリの下にディレクトリを作成してみます。

Mac

$ cd parent
$ mkdir child
mkdir: cannot create directory ‘child’: Permission denied

ここでなぜか怒られます。
Macで見た時のパーミッション的には問題無いので、なぜ書き込めないのか少し悩みました。
考えた結果、Sambaの方のパーミッションがおかしいのではないのかということで、再度smb4.confを確認します。

smb4.conf(FS)

[public]
    path = /mnt/public
    writeable = yes
（中略）                                                                                                                     
    inherit owner = no                                                                                                                  
    inherit permissions = no                                                                                                           
    hide dot files = yes                                                                                                                
    guest ok = yes                                                                                                                      

やはりwritable = yesになっているしなーと思って眺めていると、inherit permissionsという項目があることに気づきます。
inheritという言葉が今の状況に非常に合っているような気がして、inherit permissions = yesにしてSambaを再起動してみます。

FS

# /usr/local/etc/rc.d/samba_server restart
Performing sanity check on Samba configuration: OK
Waiting for PIDS: 3256.
Stopping smbd.
Waiting for PIDS: 3253.
Stopping nmbd.
Waiting for PIDS: 3250.
Performing sanity check on Samba configuration: OK
Starting nmbd.
Starting smbd.
Starting winbindd.

この状態で再度parentを作りなおして、childを作成してみます。

Mac

$ mkdir parent
$ cd parent
$ mkdir child
$ ls
child

ということでできるようになりました。
inherit aclとinherit persmissionsの違いなどは
http://damedame.monyo.com/?date=20100901
などがわかりやすかったです。