KNNポール神田です。
音声ファイルがあるけど、そのままだとアップロードできないサイトやSNSがあるので、1枚の画像を合成して.MP4形式の動画として作成すればアップロードすることが可能なのでそのやり方をご説明します。
ffmpeg を使えばワンライナーで可能です。この記事では、その方法と各オプションの意味について解説します。
ターミナル CLI のシェルスクリプトで実現できます。
ターミナルがとても怖かったのですが、すごく便利なことがわかったので情報共有です。
まだ、プログラム歴が実質1年以内なので理解できている範囲なのでご了承くださいませ。
使用コマンド
以下は、画像 image.png と音声 audio.wav を合成し、動画 output.mp4 を作成する例です:
ffmpeg -loop 1 -i './input/image.png' -i './input/audio.wav' \
-c:v libx264 -c:a aac -pix_fmt yuv420p -vf "scale=1004:602" -shortest ./output/output.mp4
コマンドの構成と意味
オプション | 説明 |
---|---|
-loop 1 |
画像を繰り返しループ表示(音声の長さにあわせて動画を維持) |
-i './input/image.png' |
静止画の入力(画像ファイル) |
-i './input/audio.wav' |
音声ファイルの入力 |
-c:v libx264 |
映像コーデック:H.264(高圧縮・高互換) |
-c:a aac |
音声コーデック:AAC(MP4標準) |
-pix_fmt yuv420p |
映像フォーマット(最も互換性の高い形式) |
-vf "scale=1004:602" |
映像サイズを1004×602にリサイズ |
-shortest |
映像と音声のうち、短い方に合わせて動画を終了 |
./output/output.mp4 |
出力先(例:output フォルダ内に書き出し) |
出力結果の活用例
-
YouTubeやSNS投稿用の静止画付き音声動画
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ナレーション付きのスライド動画作成
-
ポッドキャスト音声を動画化して配信
補足:前提条件
ffmpeg がインストールされていること
macOSの場合、Homebrewで以下のようにインストールできます:
brew install ffmpeg
入力ファイルは同じ長さでなくても問題ありません(-shortest により短い方に合わせられます)。
まとめ
ffmpeg を使えば、静止画と音声だけで動画を即座に生成できます。特にSNS用の短尺コンテンツ制作、音声配信の視覚化、簡易プロモーション動画などに有効です。ぜひご活用ください。
出力例