【JavaGold】Futureインタフェース

概要

新しく生成したスレッドの外部操作を可能とするインタフェースである。
非同期のタスクを実行し、その結果を取得やキャンセルするための機能を提供する。

主なメソッド

• V get(long timeout, TimeUnit unit) throws InterruptedException, ExecutionException, TimeoutException
  ：タスクの実行結果を取得する。

指定されたタイムアウト時間内に結果が利用できない場合はTimeoutExceptionがスローされる。

例

import java.util.concurrent.*;

public class FutureExample {

    public static void main(String[] args) throws InterruptedException, ExecutionException {
        ExecutorService executorService = Executors.newSingleThreadExecutor();

        Runnable task = () -> {
            try {
                TimeUnit.SECONDS.sleep(2);
                System.out.println("Task executed");
            } catch (InterruptedException e) {
                e.printStackTrace();
            }
        };

        Future<?> future = executorService.submit(task);

        System.out.println("Task submitted, waiting for the result...");

        // タスクの完了を待機
        future.get();

        System.out.println("Task completed");

        executorService.shutdown();
    }
}

上記の例では、newSingleThreadExecutor()メソッドを使用してExecutorServiceのインスタンスを作成している。
submit()メソッドを使用して非同期タスクをスケジュールし、その結果をFutureオブジェクトとして取得している。

Runnableを実装したタスクは、2秒間スリープした後に "Task executed" というメッセージを表示する。

get()メソッドを使用してタスクの完了を待機することで、非同期タスクが完了するまでメインスレッドがブロックされる。

実行結果

Task submitted, waiting for the result...
Task executed
Task completed

この例では、Runnableを使用して非同期タスクをスケジュールし、その完了を待機している。

補足

上記の例では処理結果を受け取るgetメソッドを使用しているが、タスクを定義しているRunnableインタフェースのrunメソッドは、何も受け取らず、何も戻さない。また、例外もスローしない。

Runnableインタフェース　

Runnableは、単一のメソッドであるrun()メソッドを持ち、引数も戻り値もない。

Runnableインタフェースは以下のように定義されている。

@FunctionalInterface
public interface Runnable {
    void run();
}

run()メソッドは非常にシンプルなメソッドであり、スレッドが実行する操作を定義する。

Runnableはスレッドの実行内容を定義するためのインタフェースであり、スレッドの作成と実行に使用される。

引数も戻り値もないため、future().getを実行すると、スレッドの処理が終了すればnullが戻される。

もしnull以外の処理結果を戻したい場合は以下の方法がある。

• オーバーロードされたsubmitメソッドの第2引数に戻り値を指定する。

戻り値の型はFuture型のパラメータによって決まる。

• Callableインタフェースを使用してタスクを定義する。