3
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

AWS ソリューションアーキテクト プロフェッショナル 合格体験記

Last updated at Posted at 2020-04-02

AWSのソリューションアーキテクト プロフェッショナルという資格を去年秋ごろに取得したので、備忘録代わりに合格体験記を書きます。(特にあんまり試験の具体的なトピックは書いてないです)

ちなみにAWS関連だと下記の資格を持っています。

  • 2018年 夏 資格取得: AWS ソリューションアーキテクト アソシエイト
  • 2019年 秋 資格取得: AWS ソリューションアーキテクト プロフェッショナル (1回目落ちて、2回目の受験で合格。去年の秋ごろ取得。)
  • 2019年 冬 AWS クラウドプラクティショナー (去年のre:Invent会場で取得)

資格の前提知識について

要求される知識

  • ネットワークなど含め基本情報程度の知識は必要だと思います。
    • TCP/UDP、サブネット、DNS解決、HTTP通信など
  • Linuxの操作(CLI)はできたほうがいいです。
  • アプリケーション開発の知識もある程度はあったほうがいいです。

総じていうと、一度ぐらい自力で何らかのWeb系の本番システムを組んで運用したことがあると有利です。

あと当たり前ですが、AWSを日常で使っている人がめちゃくちゃ有利です。Webコンソールの設定画面が頭に入っていると強いですね。あと、S3やIAMはどこでも死ぬほど出るんで、頑張って覚えよう。
 

要求されない知識

  • 物理層の知識。データリンク層まで要らんかも。どうせクラウドで見えるのはネットワーク層からです。
  • Ciscoルーターのコマンドとか。具体的な機器の設定は試験には出てきません。
    • 実運用上はデータセンターのルーター設定とかはあるでしょうけど。
  • プログラミングの知識。あったほうが有利ですが。
  • 一部のAWSのサービスの知識。 AWS Ground Stationとかゲーム関連とかAI関連とか。ほぼ出ません。

インフラ屋じゃないと合格しないといったことはありませんが、私のようなプログラマよりはインフラ屋のほうが受験比率が高いと思います。

資格習得難易度は人によって違う

よく「○ヶ月でソリューションアーキテクトを取得!」といった記事がありますが、人それぞれ持っている知識や資質といった前提条件が異なるので、こういった他人がどのぐらいの期間で資格取得したかという情報は無用なプレッシャーを受けるノイズでしかありません。 気にするのはやめましょう。

でも期間の目安を知りたいって?

私の場合は、だいたい1年半でソリューションアソシエイトとプロフェッショナルを取りました。ガリ勉はしてないですが、業務経験がある程度あるのでしなくて済んだのでしょう。参考にするだけ無駄です。

どちらかというと、期間よりは受験料金(3万円ぐらい)のプレッシャーを考えながら受けるのがリアルかなと思います。

ちなみにAWSの資格に合格すると、任意の試験に使える受験料金半額のクーポンを貰えるので、見た目ほど最終的な値段はかかりません。

学習方法

メインの学習 (クラスルーム)

私の場合は、会社からお金を出してもらって、下記のクラスルームを受講しました。

  • ソリューションアーキテクト アソシエイト受験前
  • ソリューションアーキテクト プロフェッショナル受験前

これらのクラスルームは、3日間フルタイムでクラスルーム会場に通い、電子テキストをベースに、講師の授業とハンズオンを受けながら、合間合間に近い席の人と班を組み、特定の課題に対してのAWS上でのソリューションを考えてホワイトボードに書き発表する、という内容のものです。

(ちなみに同席する生徒のレベルが高すぎるという心配はしなくても大丈夫です。普通レベルの方がいっぱいいらっしゃいます。新卒の方もいます。インフラ屋が多いですね。)

クラスルームで強制的に試験内容範囲を3日間の中で総ざらいすることになるので、モチベーションの低い人でも学習しやすいです

自主学習で試験内容範囲をやろうとしても、興味がないところはスキップしてしまいがちなんですよね。

基本的にこのクラスルームでやったことを徹底的に復習すれば合格ラインはいけるかな、というのが実感です。

他の人の合格体験記だと、あまりクラスルームを活用したという声がないですが、お金が許すならクラスルーム行ったほうが早いです。

ちなみにクラスルーム内でチート的な試験テクを教えてもらえるといったことはありません。

サブの学習

ソリューションアーキテクト アソシエイト

市販の受験本を一冊何度も読み返しました。

あと問題集サイトもやったりしていたのですが、正直受験本の内容だけで十分でした。問題集サイトの問題はマニアックなの多いですが、割と本番の問題は素直なのが多かった印象。

ソリューションアーキテクト プロフェッショナル

いくつかAWSのイベントに参加したり、AWS re:Inventにも参加したりもしましたが、特に受験勉強に役立つというよりは、AWSと自分との繋がり感の醸成みたいな方が主軸だった気がします。ただ、あるイベントで受講したAmazon Connectが問題に出たという点では役に立った気はする。

問題集サイトもやったんですけど、最初のうちはちょいちょいやっていたんですが、モチベ不足でやらずに契約期間終了しました。今思えば、こちらも別に必須じゃなかった気はします。

問題集といえば、Kindeで販売されている英語の問題集をやったんですが、こちらもモチベーションが足りず、特に完走などせず。ただ、本番の問題の雰囲気はちゃんとこれらの本でわかるので、そういうアタリを掴むのには役に立つと思います。

AWS Black Belt Online SeminarというYouTubeチャンネルも見てたんだけど、そこまで数を視聴したわけではないですね。

全般的にはクラスルームでやったことがベースになったかなと思います。

受験した感想(試験難易度について)

ソリューションアーキテクト アソシエイト

  • 基礎知識のある人は、ソリューションアーキテクト アソシエイトの受験本を真面目に読んでれば受かりそう。
  • AWSのとっかかりに受験してもいいと思います。
  • ある程度の受験テクは必要。消去法で考えるとか。
  • 大概時間は余ると思います。

おそらくAWSの入り口ということで、ソリューションアーキテクトアソシエイト受ける人多いと思うんですけど、個人的にAWSの用語を覚えるのが厳しいんじゃないかなと思います。そういう人はクラウドプラクティショナーの方を先に受けると学習パスとしては最適な気がします。

ソリューションアーキテクト プロフェッショナル

  • わかっていたけど、問題多い(80問)・長い(170分)。
    • そこそこ時間を気にしていれば、全部終わるぐらいには残り10分程度残っているかな、という具合でした。
    • プロフェッショナル受験してると、最後あたり試験会場で残ってるの自分だけやん、ということになりがち。
  • 1問がデカい。下記みたいな感じ。

Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipiscing elit. Aliquam vitae viverra augue. Donec consectetur nisi porttitor enim accumsan facilisis. Fusce euismod sem nisl, in venenatis leo convallis vitae. Donec faucibus erat lobortis ipsum porta egestas. Nulla quis rutrum erat, in tristique arcu. Aliquam felis massa, pellentesque id diam vel, laoreet bibendum metus. Mauris placerat ipsum nec eleifend interdum. Phasellus ac purus blandit, mattis massa eget, varius neque.
Integer eu tincidunt ipsum. In laoreet mauris sed ante posuere maximus. In varius consectetur tortor porta tincidunt. Cras tincidunt nulla et pretium efficitur. Aliquam at nisi ullamcorper, finibus magna vel, consectetur ante.
より顧客の目的に合う選択肢をすべて選べ。

  1. Vivamus urna lectus, lacinia in arcu et, eleifend euismod leo. Vivamus in libero id tortor suscipit efficitur. Fusce euismod tellus vitae est pharetra tempor. Proin sed enim ut sapien fringilla bibendum vel id quam.
  2. Suspendisse suscipit lectus lectus, non tincidunt nisl aliquam vitae. Phasellus mauris ante, egestas nec egestas quis, aliquet et erat. Phasellus ornare consequat luctus.
  3. Integer ante ligula, semper volutpat tempus dignissim, fringilla in nunc. Nulla tincidunt, orci ut accumsan lacinia, mi erat eleifend urna, in porta odio urna sit amet felis.
  4. Suspendisse id ante scelerisque, auctor metus eget, malesuada tellus. Vivamus pretium velit at dapibus congue.
  • 日本語が壊れている。翻訳の質が低い。具体的な例は思い出せないですが、下記みたいなのが割とよくある。
    • 日本語として成り立っていない。
    • 無理やりな翻訳。しかも訳語が問題内ですら統一されていません。
    • 英語にあった情報が日本語でなくなっている。 "DO NOT" みたいなアッパーケースで書かれているような強調情報が日本語だと消えてたりします。
    • 問題文が意味不明なら適宜英語版に切り替える柔軟さが求められます。 技術英語を少しぐらいは読めたほうがいいですね。
  • 知らないことが多く出る!
    • 仕方ないというか、勉強不足だなあと思いつつ想像力MAXで解くしかありません。
    • 割とAWS知らなくてもよその知識で解ける問題もあると思います。
  • 残念ながら1回目は落ちました。2回目で合格しました。

クラウドプラクティショナー (おまけ)

  • AWS re:Inventの会場、ラスベガスで受験しました。
    • 会場はアメリカでも試験は日本語選べます。 試験マシンに日本語フォントが入って無くて詰むとかもなかった。
  • 一応、Amazon Kindle Unlimitedで読める問題集は読んだけど、勉強する必要なさそうだなと思って数問で終了。
  • イベント期間中にAWSの他資格受験と同様、サイトから予約を入れて、受験会場をラスベガス(re:Invent会場)に設定するだけです。
    • 予約入れてから1時間で受験可能とかドキドキしちゃいます。
  • 特にイベント中に受験したからといって優遇措置はありません。マジで一切ない。海外のイベント会場で受験する意味はない。安全安心の日本の会場で受けよう!
  • 試験はソリューションアーキテクト受かる人なら(当然だけど)余裕でいける。
    • 試験受けるまでのほうが難しかった。受付のおばちゃんの早い英語。アメリカ特有のルールに厳しいイメージ…。スタッフみんな優しかったけど。

特にクラウドプラクティショナー資格をバカにするつもりはないです。AWSの世界に入ったばかりの人や、ビルダーでもない人はまずこの資格を取るといいんじゃないかと思います。

資格取ってから変わったこと

  • 社内評価が上がった(気がする)。
  • 名刺に載せるネタができてよかった。
  • 正直実感はあんまりないですね。勉強の結果、一つ山を越した、みたいな感じ。
    • いや、果たして勉強していたのか?
  • 資格持っていると、AWSイベントで有資格者ラウンジ使えるとかあるけど、クレジットカードの空港ラウンジみたいなもので、すごく嬉しいものではないですね。
  • 資格更新面倒くさいなあ〜

とにかく資格取得を目指すみなさん!がんばってください!

3
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?