前振り
詳細は @kazueda さんの記事を読みましょう。
なぜメモリ256MB版が必要だったか?
旧バージョンのmilk-v duoはCV1800Bでメモリが64MBしかありませんでした。各所で言われていたのですが、かなり無理なスペックです。ISP(画像処理エンジン)で半分のメモリがリザーブされていて、Linuxで使えるのは残りの半分。これでカメラで撮像してAI処理、動画配信なんて普通に考えたら無理です。
特にAI処理などは監視カメラで最もニーズがあると思われるYolo-v5については、iPhoneでも古いモデルだとメモリが足りなくなるぐらいなので、とても実用的に使えるとは思えません。
現実的には256MBというのはそれでも少ないレベルなので、最初からこうするべきではという気はします。ただまあ、64MBのやっすいLinux MCUでなにをやるかが一番面白いところだったんですけどね。
気に入らないところ
何でARM(Cortex-A53)を載せる必要があったのか不明です。あとRISC-V側にリアルタイムコアも付いてるので8051もいらいないと思うんですけどねえ。特にARMコアはコスト的にはかなり上乗せになるのでやめて欲しかったです。
milk-v duoのモジュールのMCU変えただけで価格も2ドル強上がっているわけで、狙っている価格帯の製品としては、ちょっと許容できるコストアップではないです。メモリを256MBしにてTPUを0.5→1.0TOPsにするのは良かったんですけど。
全体的に訳のわからないデバイスになってしまいました。自分はロマンを追い求めるのでCV1800Bを追い求めますぞ。