1.はじめに
私は小売業でネット販売の運営を仕事としております。今回はPowerAutomateを使って、週1回作業しているエクセルCSVファイルをシステムにアップロードする前に、登録先の仕様に合わせるために 項目1行目を自動で消して保存するフローを作成しました。
2.ファイル加工作業を自動化しました
私もしくは同僚のルーティン業務として週1回エクセルCSVファイルをシステムにアップロードする前に、登録先の仕様に合わせるために項目1行目を消して、保存する作業があります。ファイルアップロードは権限上、他部署にお願いしております。作業忘れが発生すると相手先はファイルのアップロードエラーをフィードバックして、修正ファイルを待ち、修正したファイルを再度アップロードして完了したことをフィードバックするというやり直し分の工数が発生します。この課題に対してPowerAutomateを使って解決に近づけたいと思いました。
3.PowerAutomateでの作成
【ファイル、登録先の仕様・条件】
加工元となるCSVファイルは1行目に項目が入っているファイルです。
登録先のCSVファイルアップロード仕様は、CSVファイルの1行目の項目を削除しないと登録エラーになります。登録先のシステムには登録権限がないため登録依頼が必要です。
【業務フロー】
業務フローにすると下記のようになります。
1.管理ツールよりCSVファイルをダウンロードする→2.PowerAutomateを立ち上げる→3.加工するエクセル起動(PowerAutomate)→4.エクセルの1行目を削除(PowerAutomate)→5.エクセルを保存して閉じる(PowerAutomate)→6.電子メールに添付してアップロード実施者に送信→7.CSVアップロード用の専用ツールでアップロード→8.電子メールでアップロード完了報告をもらう
【ソース】
Excel.LaunchExcel.LaunchAndOpen Path: $'''C:\\Users\\user\\Downloads\\サンプルデーター.csv''' Visible: True ReadOnly: False LoadAddInsAndMacros: True Instance=> ExcelInstance
Excel.DeleteRow Instance: ExcelInstance Index: 1
Excel.CloseExcel.CloseAndSave Instance: ExcelInstance
# [ControlRepository][PowerAutomateDesktop]
{
"ControlRepositorySymbols": [],
"ImageRepositorySymbol": {
"Name": "imgrepo",
"ImportMetadata": {},
"Repository": "{\r\n \"Folders\": [],\r\n \"Images\": [],\r\n \"Version\": 1\r\n}"
}
}
4.同僚に使ってもらいました
同僚にまずPowerAutomateを設定してもらい、今回作ったソースを渡して実際のデーターを使い加工してもらいました。うまくファイル加工がされました。同僚にもらった感想は複数ファイルを同時に加工できたらいいなということでした。
5.筆者の後記
今回はPowerAutomateを使い、CSVファイルの項目1行目を自動で消して保存するフローを作成しました。同僚にも試しに使ってもらい自分の作ったもの役立つことを実感しました。今後はエクセルのマクロ機能を覚えて、PowerAutomate機能と組み合わせることで複雑な処理が自動でできるようにしていきたいと思います。