エニグモ データ活用推進室 @kmt47 です。
この記事はEnigmo Advent Calendar 2018の14日目です。
概要
redashがv5にバージョンアップしました。(少し時間経ちますが)
この記事では、ユーザ目線でredash v5の新機能を紹介します。
v3→v4へのバージョンアップと比べると、機能的な追加は少なめ&追加された機能の便利度も低めといった印象です。
また、v4で追加になった超便利機能「表示形式(format)」設定において、v5からパーセント表示の仕様が変更になっています。
それでは、上手に新機能を使って、redash作成を効率化していきましょう!
クエリ編(表、グラフ)
クエリを「お気に入り登録」できるようになった(便利度:★★)
クエリを「お気に入り登録」できるようになりました。
「お気に入り登録」したクエリは、redashのトップページに「Favorite Queries」として表示されます。
※ redashのトップページとは、画面の最上段のリダッシュのマーク(💭)をクリックしたときの画面
また、クエリ一覧画面(Queries)では、右側の「☆Favorites」で絞り込むことができます。
小技として、最上段の「Queries」の右の下のボタンをクリックすると、「お気に入り登録」したクエリが選択できるようになっています。
「お気に入り登録」の方法は簡単で、クエリの画面でクエリ名の左の☆をクリックするだけです。
登録されたクエリは、 が黄色になります。
もう一度 をクリックすると、登録が解除されます。
良く利用するクエリは「お気に入り登録」しておくことで、トップページから簡単にアクセスできるようになります。
クエリに「タグ」を付けることができるようになった(便利度:★★)
クエリに任意の「タグ」を付けることができるようになりました。
「タグ」を付けることで、クエリ一覧画面(Queries)の右側のリストから選択したタグで絞り込むことができます。
「タグ」を付ける方法は、クエリの画面の最上段にマウスをナビゲーションすると「+Add tag」のボタンが表示されます。
そのボタンを押すとポップアップ画面が表示されるので、既に登録済みのタグを選択、または新たなタグを入力して付与することができます。
1つのクエリにタグは複数付けることができます。
付けたタグを削除したい場合は、タグの右に表示される鉛筆マークをクリックして、削除したいタグの「×」を押してください。
パラメータの作成ボタンが追加になった(便利度:★★)
これまでは、パラメータを作成するときは、クエリ入力画面に波括弧を二つ {{ }} 入力して、その間にパラメータ名を入れていたかと思います。
こんな感じです。→ {{ hoge }}
v5では、パラメータ追加ボタンが追加されました。
クエリ入力画面の下の {{ }} ボタンがそれです。
ボタンをクリックすると「Add Parameter」というポップアップが表示されます。
「Keyword」は、クエリに埋め込むパラメータの名前、「Title」はパラメータの入力エリアの名前です。
「Type」でパラメータのデータ型を選ぶことができます。
なお、これまで通りクエリ入力画面で直接追加することもできます。
パーセント表示の仕様が変更になった(便利度:マイナス☆☆☆☆)
この記事「Redashがバージョンアップ(v4)して便利になったこと」にも記載しましたが、v4で追加された最大の便利機能「数値の表示形式(フォーマット)をredashで設定できるようになった」のパーセント表示に関する仕様が変更になりました。
例えば、前年比を表示する場合、
「売上(今年) 120万円」÷「売上(去年) 100万円」の結果に対して、表示形式で「0.0%」を指定すれば、
120 ÷ 100 = 1.2 で 「120.0%」と表示されていました。
しかし、v5では、このままでは「1.2%」となってしまいます。
つまり、v4では自動的に100倍されましたが、v5でクエリで100倍する必要があります。
個人的な意見としては、v4の仕様の方が良い(正しい)と思います。
Excelでも1.2の値をパーセント表示にしたら120.0%になりますよね。それを敢えて100倍するなんて。
パーセント表示を使っていたクエリは、v5へのバージョンアップによって、全て修正が必要になりました。
ダッシュボード
ダッシュボードを「お気に入り登録」できるようになった(便利度:★★)
使い方はクエリと同じなので、詳細は省略します。
ダッシュボードに「タグ」を付けることができるようになった(便利度:★★)
使い方はクエリと同じなので、詳細は省略します。
ダッシュボードの変更時にグチャってならなくなった。(便利度:★★★★)
v5でもっとも良くなった点は、ここだと思います。
v4のユーザであれば「グチャって」いう意味が分かると思いますが、
v4では、ダッシュボードのクエリのサイズ、特に高さを変更していると、クエリのサイズが崩れて(「グチャって」)、取り返しのつかないことになった経験がある方も多いと思います。
その為、一度変更したら、保存して、また変更したら保存して、といったように崩れても元に戻れる対策を講じながら作業を行う必要がありました。クエリのサイズを自由に変更できる機能はv4で追加された便利な機能なのですが、ちょっと不具合があったようです。
それがv5では修正されています。ちょっと変更するごとに保存して、「グチャって」なったら修正をキャンセルして、といった作業から解放されたのは非常に助かりました。
まとめ
v5へのバージョンアップでは、便利機能の追加は少なめでした。
v4では、かなり便利な機能が多く追加されていたので、偶数バージョンのv6に期待します。