バックルームの在庫数を把握できない
小売業で働いていると、避けては通れない在庫管理。
私の職場で現在使っているシステムは、売場とバックルームで分けて在庫数を確認することができません。
そのため、バックルーム在庫は正の字で数えた表を作成し、売場に出したら一画ずつ消していくという方法を取っています。
今回は、このアナログ作業をデジタルに変えて、業務の効率化を図りたいと思います!
作ったもの
売場にはPCがないので、スマートフォンで場所別に在庫管理ができるアプリを作りました。
ちなみにそれぞれの場所の在庫数はこのように表示されます これは売場#Glide #protoout #在庫管理 pic.twitter.com/j4b8eV4VD4
— kmsn (@kmsn_kmsn_kmsn) May 4, 2022
使ったもの
- Glide
- Google スプレッドシート
構成
- Google スプレッドシートに在庫情報を入力します。スマートフォンからの書き換えを反映させるため、合計や他のシートからデータを参照する数値は関数を使用します。
=IMPORTRANGE("スプレッドシートのURL", "[シート名!]範囲" )
今回は、実際に自店でバックルーム在庫があるルームウエア上下セットを例に
①売場在庫数確認 ②バックルーム在庫数確認 ③商品別在庫数(半袖) ④商品別在庫数(長袖)
の計4枚のシートに分けました。
※カラー・数量は実際とは異なります。
2. GlideでGoogle スプレッドシートをもとにアプリを作成します。
3. TABS:各タブのSource(データを参照するシート)を設定します。
4. SCREEN:Listはカラー別表示にしたいので、スプレッドシートA(カラー)行を参照します。
5. SCREEN:在庫数入力タブは各カラーの合計・売場在庫数・バックルーム在庫数を表示させます。参照する行をそれぞれ設定します。合計は書き換える必要がないので、Action Textで項目を作成しました。
6. SCREEN:売場・バックルーム在庫数は、入力をスマートフォンから行えるようにしたいので、Number Entryで項目を作成します。今回はMin Value(最低値)を0にしました。
実際に使ってみて
実際に同じ部署の方々にもアプリを使ってもらうと、以下のような反応がありました。
良かった点
わざわざ紙に線を引かなくて済む。
書き換えもスマートフォンでできるのは便利。
悪かった点
文字だけだと分かりづらい。商品の写真もあるといい。
バックルーム在庫数を減らすだけで売場在庫数が増えるように反映してほしい。
レジと連動させて、売れたら売場在庫数に反映してほしい。
JANコードをスキャンするだけでその商品の在庫数を確認できたらいい。
あとがき
自分が作ったアプリを初めて他の人に使ってもらう時って、こんなにドキドキするんですね。
今回悪かった点として挙げられた内容は、アプリに現在のシステムの機能を追加することで改善できるものでした。
ということは、
現在のシステムにこのアプリの機能を追加すれば最強…ってコト!?
それでは、スマホ片手にちょっくら偉い人に提案してきます!