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Ateam LifeDesignAdvent Calendar 2023

Day 17

【React】コンポーネント内での直DOM操作はなぜいけないかを理解したい

Last updated at Posted at 2023-12-17

ダメなパターン

ReactでDOMを操作したいときに、document.getElementByIddocument.querySelectorなどを使うことは推奨されていません:no_good:

export const Form = ()=> {
	const inputElement = document.getElementById('myInput')
	const handleClick = () => inputElement.focus()
	return (
		<>
			<input id="myInput" />
			<button onClick={handleClick}>Focus the input</button>
		</>
	)
}

なぜダメか

仮想DOMによる差分更新が破綻してしまい、宣言的UIの思想に反するからです。

〜 完 〜

そもそも…

宣言的UIってなんだっけ?:thinking:

宣言的UIは、初めに目的のUIの形を宣言し、それに基づいて処理が実行されるというアプローチです。
命令的UIと比較するとわかりやすいです。

TODOアプリを例にして考えてみます:page_facing_up:
TODOを追加したらリストにチェックボックスと文言、削除ボタンが生成されます。
スクリーンショット 2023-12-22 10.57.53.png

命令的UI(例:jQuery)では、生成されるDOMを順番に命令していきます。
命令的な書き方は順序通りに書くことができますが、最終的にどのようなDOMが生成されるかを想像することが難しいです。
一方、Reactなどの宣言的UIでは、最終的なDOMの形を先に宣言し、値や情報を渡すことでUIを構築します。
これにより、最終的なUIがどのようなものになるかをより明確に理解することができます。

宣言的UIの思想では、DOMを直接操作したり生成したりせずに、UIの形を宣言することが大切です!

仮想DOMってなんだっけ?:thinking:

仮想DOMは、実際のDOMをレンダリングする前に、仮想のDOMの構造を計算することで、高速な表示を実現する手法です。

スクリーンショット 2023-12-17 22.42.46.png

そして、この仮想DOMの生成はReactの視点から行われます。
Reactの外部で直接DOMを操作すると、仮想DOMの生成の対象外になり、変更が正しく検知されなくなってしまいます。

つまり?

  • 直接的なDOM操作を使用すると、Reactの仕組みをバイパスしてしまい、コンポーネントの状態とDOMが同期しなくなる可能性があること
  • 宣言的にUIを構成することで、Reactのメリットである最終的なUIのイメージが明確になること

上記のような点から、Reactで直接DOM操作を行うことは推奨されません。

どうすればいいか

ReactでDOMにアクセスする時はuseRefを使います。
Reactが提供する手段によってDOM操作を行うことで、上記の懸念を解消できます。

export const Form = ()=> {
	const inputRef = useRef(null)
	const handleClick = () => inputRef.current?.focus()
	return (
		<>
			<input ref={inputRef} />
			<button onClick={handleClick}>Focus the input</button>
		</>
	)
}

ただし、公式ドキュメントでも説明されているように、refは最終手段として使用するべきです。
可能な限りDOMを操作せずに問題を解決する方法を考えるようにしましょう。

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