- 2017-03-30: インストール方法などを最新化しました。
この記事は Jubatus Advent Calendar 2016 の1日目です。
2016 年 10 月にリリースされた Jubatus 1.0 では、新機能の追加に加えて Dockerhub での公式イメージの提供が始まったため、より簡単に Jubatus を使えるようになりました。
この記事では、2016 年現在オススメの Jubatus インストール方法をまとめてみます。
バイナリパッケージでインストールする
一番ハマリどころの少ないインストール方法です。
RHEL (CentOS) 6.x / 7.x、Ubuntu 12.04 / 14.04 / 16.04 向けの 64-bit 版パッケージが用意されています。 1
RHEL / CentOS
// RHEL 6 の場合
$ sudo rpm -Uvh http://download.jubat.us/yum/rhel/6/stable/x86_64/jubatus-release-6-2.el6.x86_64.rpm
$ sudo yum install jubatus jubatus-plugin-mecab jubatus-plugin-ux
// RHEL 7 の場合
$ sudo rpm -Uvh http://download.jubat.us/yum/rhel/7/stable/x86_64/jubatus-release-7-2.el7.x86_64.rpm
$ sudo yum install jubatus jubatus-plugin-mecab jubatus-plugin-ux jubatus-plugin-image
Jubatus 1.0 まではすべてのプラグインが jubatus
パッケージに同梱されていましたが、Jubatus 1.0 以降は必要なものだけを個別にインストールできるようになりました。
とりあえず全部入れておきましょう :)
Ubuntu
// Ubuntu 12.04 の場合
$ echo 'deb http://download.jubat.us/apt/ubuntu/precise binary/' | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/jubatus.list
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install jubatus
// Ubuntu 14.04 の場合
$ echo 'deb http://download.jubat.us/apt/ubuntu/trusty binary/' | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/jubatus.list
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install jubatus
// Ubuntu 16.04 の場合
$ echo 'deb http://download.jubat.us/apt/ubuntu/xenial binary/' | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/jubatus.list
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install jubatus
Docker でインストールする
Dockerhub から最新のイメージを取得するだけです。
$ docker pull jubatus/jubatus
Docker イメージの使い方はブログ記事 を参照してください。
また、裏メニューですが jubatus/jubatus-hackathon
というイメージも用意されています。
これは先日開催された Jubatus ハッカソン with 読売新聞 #2 向けに用意したイメージで、Jubatus 1.0.0, 各言語のクライアント, サンプルコードなどが一式インストール済みになっています。
ちょっとお試しで使ってみる、という場合はこちらの方が便利かもしれません。
Homebrew でインストールする
macOS 向けには Homebrew Tap が提供されています。
以下のように Tap リポジトリを登録してからインストールしてください。
$ brew tap jubatus/jubatus
$ brew install jubatus --use-clang
ソースからインストールする
バイナリパッケージも Docker も Homebrew も使えない場合は、ソースからビルドしてインストールすることができます。
$ cd /tmp
$ curl get.jubat.us | sh
を実行するか、jubatus-installer の install.sh
を実行すると、ソースからのビルドが始まり、 ~/local
に Jubatus がインストールされます。 2
一緒にインストールしておきたいツール
jubadump
jubadump
コマンドを使用すると Jubatus の学習したモデルの内容 (特徴の重み情報など) を表示することができるため、特徴抽出ロジックの改善などに活用できます。
CentOS や RHEL の場合は、以下のコマンドでインストールすることができます。
$ sudo yum install jubadump
Ubuntu 用のパッケージにはデフォルトで jubadump
コマンドが含まれています。
それ以外の環境でのインストール方法は README を参照してください。
Jubakit
Jubakit は Jubatus を使ったデータ分析プログラムをより簡単に記述するための Python ライブラリです。
scikit-learn と連携した高度な精度検証なども行えるようになります。
pip install jubakit
詳しい使い方は Jubakit の紹介スライド や サンプルコード集 をご覧ください。
インストールが終わったら、使ってみよう!
ということで、明日は @TkrUdagawa さんが Jubatus のサンプルアプリを全部動かす記事を書いてくれます。ご期待ください!