Windows 11を使っていて、右クリックするたびに「その他のオプションを表示」を選ぶのが地味に面倒だったり、タスクバーの日付を見て「あれ、今日って何曜日だっけ?」とカレンダーを開いたりしていませんか? この記事では、そんな日々のちょっとした煩わしさを解消する方法を解説します。
🖱️ 右クリックメニューをWindows 10スタイルに戻す
Windows 11の簡素化された右クリックメニューだと、従来のメニューに比べて多くの機能にアクセスするために「その他のオプションを表示」をクリックする必要があります。この手間を省くために、レジストリを編集してWindows 10のクラシックメニューに戻すことができます。
まず、検索バーで「cmd」と入力して出てくる「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。(管理者権限が求められるので許可してください)
コマンドプロンプトが開いたら、以下のコマンドをコピーして貼り付け、Enterキーを押します。
(※最後のコマンドも実行されるよう、あえて改行を入れています)
reg add "HKCU\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}\InprocServer32" /f /ve
taskkill /f /im explorer.exe
start explorer.exe
コマンドが正常に実行されると、「操作は正常に終了しました。」というメッセージなどが表示され、右クリックメニューがWindows 10スタイルになったはずです。ファイルやフォルダーを右クリックして確認してみてください。
もしWindows 11の新しいメニューに戻したくなった場合は、以下のコマンドで元に戻すことができます。
reg delete "HKCU\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}" /f
taskkill /f /im explorer.exe
start explorer.exe
📅 システムトレイに曜日を表示する
システムトレイに曜日を表示することで、カレンダーアプリを開く手間が省け、作業効率が向上します。
右クリックメニューの変更と同様に、曜日表示もregコマンドを使って一発で設定できます。管理者権限のコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行ます。
reg add "HKCU\Control Panel\International" /v sShortDate /t REG_SZ /d "yyyy/MM/dd (ddd)" /f
このコマンドにより、システムトレイの日付表示が「2025/08/15 (金)」のように曜日が括弧付きで表示されるようになります。
より簡潔にしたい場合は、
MM/dd (ddd)
として「08/15 (金)」のような表示も可能ですが、ExcelやWordやOutlookなどのOfficeアプリケーションのデフォルトの日付表示もそれに追随するので、年表示が後ろについたり、日付関数を使った計算が意図しない結果になる可能性があるのでおすすめしません。
元の形式に戻したい場合は、以下のコマンドで元に戻すことができます。
reg add "HKCU\Control Panel\International" /v sShortDate /t REG_SZ /d "yyyy/MM/dd" /f
⏰ システムトレイに秒数を表示する
これもコマンドプロンプトから設定が可能です。
reg add "HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" /v ShowSecondsInSystemClock /t REG_DWORD /d 1 /f
taskkill /f /im explorer.exe
start explorer.exe
ただし、秒数表示を有効にすると常に画面が更新されるため、電力消費がわずかに増加します。ノートPCやタブレットではバッテリー持続時間に影響する可能性があるため、必要性と電力消費のバランスを考慮して設定してください。
秒表示を元に戻したい(非表示にしたい)場合は、以下のコマンドを実行します。
reg add "HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced" /v ShowSecondsInSystemClock /t REG_DWORD /d 0 /f
taskkill /f /im explorer.exe
start explorer.exe
設定がすぐに反映されない場合は、PCを再起動するか、一度サインアウトして再度サインインすることで解決することがあります。
これらの設定により、Windows 11をより実用的で効率的な環境にカスタマイズできます。右クリックメニューのクラシック化により作業効率が向上し、システムトレイの情報拡張により必要な情報を素早く確認できるようになります。
この記事が参考になれば幸いです。