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CoconeAdvent Calendar 2023

Day 8

GitHub Copilot Chat活用のこまごまTips

Last updated at Posted at 2023-12-08

こんにちは。ココネ株式会社でサーバーエンジニアをしているkkuchiです。

2023年、私の仕事における最も大きなインパクトは
GitHub Copilotの導入でした。

弊社ではGitHub Copilot活用の動きが進んでおり、
日々の業務の効率化や、コードの品質向上に貢献してくれています。

そこでCocone Advent Calendar 20238日目となる本記事では、
VSCodeの拡張機能GitHub Copilot Chatを中心として
GitHub Copilotさんと一緒にエンジニアリングを行うためのTipsをお伝えできればと思います。

ちょっとした事ばかりですが、何かの役に立てば幸いです。

前提

GitHub Copilot本体ののコード提案も大変便利なのですが、
今回はあくまでもGitHub Copilot Chatを中心にお話します。

そのため、
拡張機能GitHub Copilot ChatがインストールされたVSCodeの使用を前提としています。
あらかじめご了承下さい。

Tips1:質問はインラインチャットではなく、サイドバーから行う

色々試してみた所感として、サイドバーのチャットで聞くほうが
インラインチャットよりも提案の幅が広いように思えます。

例として以下のシェルスクリプトを使います。

TZ=Asia/Tokyo date +"%Y-%m-%dT%H:%M:%S.%3N%z"

JSTの現在日時をISO8601形式(ミリ秒あり)で出力したいのですが、
ミリ秒部分がうまく出力されません。修正してもらいます。

お願いすること

Macで実行しましたが、ミリ秒が出力されません。修正して下さい。

インラインでの修正

TZ=Asia/Tokyo date +"%Y-%m-%dT%H:%M:%S.%3N%z" | sed 's/.\{4\}$//'

直りませんでした。しかもタイムゾーン部分がなくなってしまった...

サイドバーでの修正

回答がこちら。

Macのdateコマンドは、Linuxのdateコマンドとは異なり、ミリ秒を直接サポートしていません。しかし、pythonやrubyなどの他のツールを使用して同じ結果を得ることができます。

以下に、Pythonを使用して現在の日時を同じフォーマットで出力する方法を示します。

python -c 'import datetime; print(datetime.datetime.now().strftime("%Y-%m-%dT%H:%M:%S.%f%z"))'

このコマンドは、Pythonのdatetimeモジュールを使用して現在の日時を取得し、指定されたフォーマットで出力します。%fはマイクロ秒を表し、%zはタイムゾーンを表します。ただし、このコマンドはマイクロ秒単位で時間を出力するため、ミリ秒単位に変換するためには出力を調整する必要があります。

これでミリ秒が出力されるようになりました。
(タイムゾーンを表す数字部分がなくなってしまったため、別の修正は必要ですが)

所感

サイドバーの良いところは、理由の説明や出力したコードの説明があることです。

上記のケースで言えば、
Macのdateコマンドではミリ秒のフォーマットができないという原因が分かったのが大きかったです。
(調査の時間がだいぶ削減できました)

インラインチャットの使い所

じゃあインラインチャットは使わない方がいいの?と思うかもしれませんが、
そういうわけではありません。
インラインチャットは、サイドバーからの質問に比べて応答が早いと感じます。

そのため「コードの修正をしたい」ケース、その中でも特に

  • 限定的な範囲
  • 「どう変更するか」のイメージがついている
  • 手を動かす手間を省きたい

といった状況ではとても便利です。

Tips2:もう一声!と思ったら、何回か質問してみる

この記事を書くにあたり、色々試してみたのですが
同じ質問をしたとしても、提案されるコードはちょいちょい変わります。

出力されたコードに「おや?」と思った時は、もう一度同じ質問をしてみると
欲しい答えに近づけるかもしれません。

本記事を書くにあたり、同じ質問を何度も投げかけたり
ちょっと言葉を変えて質問をしてみたりと、時間を使って色々試してみたのですが
その時々で提案されるコードがガラッと変わることがありました。

Tips3:質問の粒度を調整してみる

ChatGPTはじめ、他のAIサービスでも同様かと思いますが
質問する際に、どのくらい詳細に情報を渡すかによって、提案されるコードが変わってきます。

またまた日時を出力するシェルスクリプトを例に出します。

ざっくりした投げかけ

現在日時を出力するシェルスクリプトを書いて下さい

#!/bin/bash

# 現在の日時を取得
date

実行結果がこちら。
何も指定していないので、dateコマンドのデフォルト出力です。

2023年 12月 7日 木曜日 21時09分08秒 JST

フォーマットを名前で指定

現在日時をISO8601形式で出力するコードを書いて下さい

#!/bin/bash

# 現在の日時をISO 8601形式で取得
date -u +"%Y-%m-%dT%H:%M:%SZ"

実行結果がこちら。
秒までは想定通りですが、「ミリ秒が欲しい」「JSTにしてほしい」「タイムゾーンの数字4桁が欲しい」など、もう一声というところです。

2023-12-07T12:09:46Z

フォーマットの実例を渡す

JSTの現在日時を出力するコードを書いて下さい。
フォーマット例→"2023-12-01T12:00:00.000+0900"

#!/bin/bash

# JSTの現在の日時を取得
TZ=Asia/Tokyo date +"%Y-%m-%dT%H:%M:%S.%3N%z"

実行結果がこちら。
前述のミリ秒問題以外は想定通りになりました。

2023-12-07T21:09:57.3N+0900

所感

やはり詳細に条件を指定をした方が、出力されるコードも理想に近いものになります。
(当たり前ですが...)

とはいえ、適当な質問から意図を汲んでくれることも多いため

  • 考えるのが面倒な時は、ざっくりした質問をする
  • 欲しい答えが得られなければ、細かい条件を伝えていく

が良さそうです。

まとめ・最後に

以上、GitHub Copilot Chatさんと二人三脚でエンジニアリングを進めるための
ちょっとしたTipsをお届けしました。

色々試してみての結論をざっくりとまとめると

誤解を与えないよう明確な文章で伝えれば、理想に近い答えが得られる

という印象です。
人間同士でコミュニケーションを取る時と同じですね。

人間と話す時と同じ考え方が、AIへの意思伝達においても通用する
というところに、AIの劇的な進化をひしひしと感じました。

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