CIDR(サイダー)表記とは
ipアドレスの後ろにスラッシュとどのネットワーク化を示す情報の長さ(サブネットマスクの中にある1の個数)を書く記法
198.51.100.xxx/24
CIDRはアドレスクラスの概念を用いないでipアドレスの割当てや経路の選択などを可能にする仕組み
アドレスクラスとは
全てのipアドレスをクラスA~Eに分類する考え方
IPアドレスを2進数表記にした際の最初の部分でクラスAからEに分類する。
0.0.0.0 ~ 255.255.255.255
これを2進数に変換すると
00000000.00000000.00000000.00000000 ~ 11111111.11111111.11111111.11111111.
このIPアドレスを2進数変換した数値の左端の値により以下に分類する。
クラス | アドレス |
---|---|
A | 0xxxxxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx |
B | 10xxxxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx |
C | 110xxxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx |
D | 1110xxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx |
E | 11111xxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx.xxxxxxxx |
例
クラスAに該当するIPアドレスは__2進数表記で0から始まるIPアドレス__となる。
00000000.00000000.00000000.00000000. ~ 01111111.11111111.11111111.11111111
0.0.0.0 ~ 127.255.255.255
なぜアドレスクラスが使われなくなった?
クラスという概念はネットワークアドレスとホストアドレスを8ビット単位で分けるので不必要なアドレスを確保してしまうことがあった。
例
クラスAの場合、先頭の0がクラスAを表す値となり、そのあと7ビットがネットワークアドレスとなり、残り24ビットがホストアドレスとなる。
クラスBの場合、先頭の10がクラスBを表す値となり、そのあと14ビットがネットワークアドレスとなり、残り16ビットがホストアドレスとなる。
そのため、クラスBでは必要なアドレスが足りない場合、クラスAのアドレスを使用することになるが
クラスBよりも256倍ものアドレスを確保してしまうことになる。
そこでCIDRが考え出されることになった。
198.51.100.xxx/24←この24がどこまでのビットがネットワークアドレスかを指定している。
これにより、ネットワークとホストの個数がアドレスクラスという概念よりより柔軟になった。