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Azure Developer試験(AZ-204)受験記

Last updated at Posted at 2021-03-30

はじめに

今日(3/30)に「AZ-204: Developing Solutions for Microsoft Azure」資格(以降AZ-204)に受かったので、勉強に使った教材や試験の所感を書いていきます。
AZ-204は、AWSで言うところのDevelper Associate(DVA)ぐらいの資格だと思いますが、具体的なコード(C#)の問題が出るなど、インフラ畑の人間には多少辛い試験ではありました。
(同じようなことをDVA受けた時にも書いた覚えがありますが)
AWSと違ってAzureの資格試験に興味のある人がどれぐらいいるかはわかりませんが、誰かの役に立てば幸いです。
※試験情報はこちら
https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/certifications/exams/az-204

獲得スコア

受験日 スコア/合格点/満点 結果
2021/3/30 753/700/1000 合格

Azure経歴

Azureの経験はおよそ1年程度です。
案件としては簡単なインフラ構築案件をやったり、ドキュメント作成をする中でインフラにありがちなサービスはチョットデキル、というレベルです。
資格としてはAZ-900(AWSで言うところのCLP)、AZ-103(同SAA)は所持済みです。

勉強に使った教材

Microsoft Learn

Microsoftが提供している自習用サイト。
各サービスの解説やハンズオンコンテンツが数多く提供されており、それらを無料で試せるSandbox環境も利用可能となっています。
自分は基本的に試験にあたっては問題を解きまくるスタイルですが、AzureのPortal画面はAWSに比べて癖が強く、試験ではCLIの穴埋め問題も出るので、よく知らないサービスはここでまず手を動かしておくと実務でも役に立ちます。
(※1日に10回までの利用回数制限はありますが、1つ1つをまともにやるとそこそこ時間がかかるので、普通の使い方をしている限りは実質あって無いようなものかと思います)
https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/

Whizlabs

AWSで散々お世話になったWeb問題集。AzureやGoogleCloudの他にも色々な試験をカバーしているのでとても重宝しています。
過去にも書きましたが、自分は年間のサブスクリプションを購入して使い倒しています。
https://www.whizlabs.com/

Microsoft公式ドキュメント

サービスについて調べる時はやっぱり公式ドキュメント、と言いたいところですが、Microsoftのドキュメントははっきり言ってわかりにくい(欲しい情報が書いていない・やたら日本語がわかりにくい)ので、慣れるまでに多少苦労するかもしれません。
何か調べ物をする際はざっくり解説されている個人ブログも横に並べるとイメージが掴みやすくなると思います。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/

試験の所感

  • 問題の形式は大きく分けて「①ケース問題」、「②多項選択式問題」、「③セット問題」の三種類
    • ①ケース問題は、特定の要件(データやセキュリティなど)を与えられて、それに応じた問題が出される形式
      • AZ-204では6問×2セット
      • 解き終わった後は見直し不可(全部の問題を解いた後に戻ってくることはできない)なので注意(※ケース問題を「完了」するまでは見直し可)
    • ②多項選択式問題は、要するにいつもの問題
      • 選択肢を正しい順番に並べ替える、コードの該当箇所のプルダウンから正しいものを選ぶ、という問題も出る
      • Microsoftの試験では部分点がある(2つ選ぶ内、片方でも合っていれば1点、など)
    • ③セット問題は、特定のケースで「このソリューションは要件を満たしますか?」みたいな問題が2つか3つぐらい連続で聞かれる形式
      • たとえばm「数百万件のデータを保存する」という要件があり、「AzureBlobStorageに保存します(正しいですか?)」→「ServiceBUSに保存します」→「EventHUBに保存します」といった感じで連続で聞かれるイメージ
      • こちらも解き終わった後は見直し不可(全部並べて見たらどれが正解・不正解かは何となくわかってしまうので当然と言えば当然)
  • 問題はAzureサービスの設定手順を問う基本的な問題から、与えられた要件を満たすための設定値を問うやや高度な問題まで
  • Azureは価格レベル(SKU)に応じてできることとできないことが細かく分かれている
    • AppServiceの場合、カスタムドメインはBasicでも利用可能だが、オートスケーリングはStandard以上じゃないと使えない、などの制約がある(他にも色々ある)
  • 各サービスの構築手順は理解しておく
    • 例えば、AppServiceはAppServiceプラン作成→AppService(WebApps)作成→その他設定(カスタムドメインなど)の順番になる
    • Azure Portalなど裏でよろしくやっていて外から見えない部分もあるため、Microsoft Learnなどで一度CLIで作ってみるのが推奨
    • ちなみにAzureのCLIはbashとPowershellがあり、試験にはどちらも出る
  • 主な出題範囲(サービス)は下記の通り(※括弧内はAWSで言うところのサービス)
    • AppSerivce(※後述)
    • AzureFunction(Lambda)
    • ApplicationInsights(cloudwatch)
    • APIManagement(APIGateway)
    • CosmosDB(※後述)
    • AzureAD(DirectoryService)
    • ServiceBus(SQS+SNS)
    • EventHUB(Kinesis Data Stream)
    • その他諸々
  • AppServiceはAWSで言うところのBeanstalkが一番近い
    • 実際はもう少しアプリに寄った機能なのでややLambda寄りでもある
  • CosmosDBはDynamoDBとDocumentDBとNeptuneを全部ひとまとめにした欲張りセットなサービス
    • AWSは機能単位でサービスを分けるが、Azureでは一つのサービスに機能をマシマシにする傾向がある
  • .Net(C#)のコードについての問題もいくつか(直接・間接含めると10問程度)
  • Azureを語る上でADは外せない
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