この記事は
オンデマンドパケットキャプチャリング機能SORACOM Peekが、VPGなしで使えるようになったので早速試してみたという記事です。
公式ブログの記事はこちらになります。
SORACOM Peekとは
SORACOM IoT SIMからSORACOMプラットフォーム内を流れるパケットをキャプチャできるサービスです。これによって、「デバイスからSORACOMまで思った通りの通信ができてるか?」を確認することができます。
詳しくは以前和田さんが書かれたブログを参照してください(他人の褌)。
和田さんのブログにもありますように、これまではVPGを準備する必要がありました。VPGまずまずお値段しますし、設定や(課金を止めるために)後片付けも必要だったりと、やや敷居が高かったのは否めないところです。Peek登場以前のJunction使うのに比べると格段にお手軽ではあるんですが・・・。
そんなPeekに、待望のVPGなしで使える機能「Peek for SIM」が発表されました。
早速使ってみる
では早速やってみましょう。今回はGPSマルチユニットで試してみます。
コンソールにアクセスし、「SIM管理」から該当のSIMを選択して「操作」を選びます。確かに「パケットキャプチャ」という項目が増えています。
これを選び、「キャプチャを開始」を押します。
ファイル名とキャプチャ時間を入れます。ここではファイル名(PREFIX)を「gpsmultiunit」、キャプチャ時間を300秒としました。
「キャプチャを開始」を押すとキャプチャが始まるか・・というと、最初はキャプチャの状態が「REQUESTED」になっていることがあります。その場合は「CAPTURING」になるまでリロードボタンを押しながら待ちましょう(たまにリロード押してもなかなかCAPTURINGにならないこともあるんで、キャプチャ時間は余裕を持っておくのをお勧めします)。Peekのキャプチャセッションのステータスについてはこちらに説明があります。
キャプチャが始まったらGPSマルチユニットのボタンを押して通信し、終わったら「停止」を押すか、300秒待てば終了します。
終わったら「リンクを取得」ボタンを押します。ボタンが「ダウンロード」に変わるのでそれを押してダウンロードします。
ダウンロードしたファイルをWiresharkで開くと、こんな感じでパケットが見られました。
最初におなじみのJSONデータがUDPで送られてるのが分かります。
そして、私は「Hello from Lambda!」と返すAWS LambdaにSORACOM Beamで転送するようにしていたのでその返事と、同じくONにしていたSORACOM HarvestDataへのデータ送信が成功したというレスポンスが戻ってきていることが分かります。
さらに、metadataサービスに設定を取りに行ってる様子が分かりますね。
まとめ
SORACOM IoT SIMで通信を行っている場合、その通信内容が想定通りかを調べるにはパケットキャプチャをするのは強力な手段です。
Peek for SIMはVPGの準備も不用で簡単にキャプチャができますので是非お試しください。