#はじめに
GCP Compute Engineのマシンタイプについて、まとめてみました。 学習用のため、公式ドキュメントに記載されていることをまとめています。
https://cloud.google.com/compute/docs/machine-types?hl=ja
#マシンタイプについて
マシンタイプは、汎用、コンピューティング最適化、メモリ最適化、共有コアの4つがあります。それでは、それぞれのマシンタイプについて、みていきましょう。
汎用マシンタイプ
読んで字のごとく、幅広い用途に使えるマシンタイプ。ワークロードに最適なマシンタイプがわからない場合には、こちらを選択することを推奨されている。
###N1 マシンタイプの特徴
選択できるvcpuとメモリは以下のようになっている。
vcpuあたりのメモリ | vcpu | カスタムマシンタイプか | 継続利用割引 |
---|---|---|---|
0.95~6.5GB | 1~96 | ○ | ○ |
N1標準マシン
1vCPUあたり3.75GBが割り当てられる。
例えば、n1-standard-1は 1vcpu, 3.75GB、n1-standard-2は2vcpu,7.50GBとなる。
マシン名の最後の数字がvcpuの数となっており、n1-standard-1から*2で増えていき、n1-standard-96まである。
N1ハイメモリマシン
1vCPUあたり6.50GBのメモリが割り当てられる。ハイメモリマシンでは、2vcpuから提供されている。
例えば、n1-highmem-2は 2vcpu,13GB、n1-highmem-2は4vcpu,26GBとなる。
標準マシンと同様に、n1-highmem-96まである。
N1ハイCPUマシン
1vcpuごとに、0.90GBのメモリが割り当てられる。ハイメモリマシンと同様に2vcpuから提供されている。
例えば、n1-highcou-2は 2vcpu,1.8GB、n1-highcpu-2は4vcpu,3.6GBとなる。
###カスタムマシン
自分でvcpu、メモリの設定をすることができる。ただし、他のマシンタイプよりコストが若干高くなる。
メモリ最適化マシンタイプ
メモリを集中的に使用する場合に採用すると良い。N1ハイメモリタイプとの違いは、メモリ対vcpu比が高いため、よりメモリを使いたい場合のタスクに特化している。(例えば、インメモリデータベースや、ゲノミクス解析など)
###メモリ最適化マシンタイプの特徴
選択できるvcpuとメモリは以下のようになっている。
vcpuあたりのメモリ | vcpu | カスタムマシンタイプか | 継続利用割引 |
---|---|---|---|
14GB | 40~96 | × | ○ |
1vcpuごとに、14GBのメモリが割り当てられる。
例えば、n1-ultramem-40は 40vcpu,961GBとなっている。n1-megamemというマシンタイプもあり、n1-megamem-96のみ提供となっている。
メモリ最適化マシンタイプには、特定のゾーンでのみ利用可能のため、リージョン永続ディスクを使用できないなどの制限があります。
利用できる場所は以下のようになっている。
https://cloud.google.com/compute/docs/regions-zones/?hl=ja
コンピューティング最適化マシンタイプ
演算中心のワークロードで最適なマシン。
###コンピューティング最適化マシンタイプの特徴
選択できるvcpuとメモリは以下のようになっている。
vcpuあたりのメモリ | vcpu | カスタムマシンタイプか | 継続利用割引 |
---|---|---|---|
4GB | 4~60 | × | ○ |
コンピューティング最適化マシンタイプはc2という名前になっており、1vcpuごとに、4GBのメモリが割り当てられる。
例えば、c2-standard-4は 4vcpu,16GBとなっている。
コンピューティング最適化マシンタイプには、特定のゾーンでのみ利用可能のため、リージョン永続ディスクを使用できないなどの制限があります。利用できる場所は以下のようになっている。
・us-central1-b
・us-central1-c
・europe-west4-b
・europe-west4-c
また、vcpuごとの永続ディスクのパフォーマンス上限が他のマシンタイプとは異な流ので注意すること。
https://cloud.google.com/compute/docs/disks/performance?hl=ja#c2-disk-limits
##共有コアマシンタイプ
小規模かつリソース消費量が少ない用途の場合に最適なマシン。
###共有コアマシンタイプの特徴
選択できるvcpuとメモリは以下のようになっている。
vcpuあたりのメモリ | vcpu | カスタムマシンタイプか | 継続利用割引 |
---|---|---|---|
0.6GB | 0.2~0.5 | × | × |
共有コアマシンタイプには、f1-microとg1-microの2タイプのマシンタイプがあり、そえれぞれでcpuバースト機能が提供されている。バーストとは、ベースライン性能を超えて性能を出すことができることでインスタンスが元の割り当て数よりも多くの物理 CPU を必要とした場合に、自動的に発生する。バースト自体は永続的ではなく、周期的にのみ可能である点に注意する。
その他、価格表については以下を参考にする。
https://cloud.google.com/compute/vm-instance-pricing?hl=ja