環境:
・OS X Yosemite (10.10.3)
・TeXLive 2015 + YaTeX
TeXで文章を書いていると,定義済みの命令などの空白や記号などが気にくわないことが多々あります.多々.
そんなときは,その命令の定義を見ながら何らかの値を調整したり,にた命令を見ながら自分の命令を定義したいですよね.
とはいえ,その命令が定義されているファイルをいちいち見に行くのは面倒... そもそもどこで定義されているのかもよく分からない
ということで,以下の方法で確認しましょう.
.texファイル内で確認する方法
以下の二つは.texファイル等に直接記述し,実際にタイプセットすることで定義を表示するものです.
\meaningを用いる場合
\meaning\itemize
結果
タイプセットして得られるdvi(またはpdf)に出力されます.
">"が化けてますね.後,"\"はダブルクオーテーションに置き換わっているようです.
\showを用いる場合
\show\itemize
結果
タイプセットする際にコンソールに出力されます. 水色好きです
こちらの方が\meaningより読みやすいですね.
\theを用いる場合(値を確認
\headsep等の 値 を確認するには,\theを用いましょう.
というのも,\showなどで確認しても,定義である\dimen77が返ってきます.
texdefを用いる方法
さて,いよいよ本命の登場です.
texdefはTeXLiveに含まれているようなので,TeXLiveを使っている方は導入済みだと思われますが,そうでない方はこちらから
詳しい使い方は
texdef -h
を見て頂ければ良いのですが,よく使うものだけ挙げておきます.
#itemizeの定義を確認
texdef -t latex itemize
#itemizeの定義をソース通りに確認
texdef -t latex -s itemize
#headsepなどの定義と値は同時に確認可能
#-c でclassを指定
texdef -t latex -c book headsep
#nrubyパッケージに含まれる命令を列挙する
texdef -t latex -l -p nruby
こんなもんでしょうか?
複雑なものはソース通りに確認する方がインデント有って読みやすくて良いですね.
では,良いTeXLifeを