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TeXの組み込み命令/ユーザ定義命令を確認する

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環境:
・OS X Yosemite (10.10.3)
・TeXLive 2015 + YaTeX

TeXで文章を書いていると,定義済みの命令などの空白や記号などが気にくわないことが多々あります.多々.

そんなときは,その命令の定義を見ながら何らかの値を調整したり,にた命令を見ながら自分の命令を定義したいですよね.

とはいえ,その命令が定義されているファイルをいちいち見に行くのは面倒... そもそもどこで定義されているのかもよく分からない

ということで,以下の方法で確認しましょう.

.texファイル内で確認する方法

以下の二つは.texファイル等に直接記述し,実際にタイプセットすることで定義を表示するものです.

\meaningを用いる場合

meaningでitemizeを見てみる
\meaning\itemize

結果

タイプセットして得られるdvi(またはpdf)に出力されます.
スクリーンショット 2015-06-18 12.35.25.png
">"が化けてますね.後,"\"はダブルクオーテーションに置き換わっているようです.

\showを用いる場合

showでitemizeを見てみる
\show\itemize

結果

タイプセットする際にコンソールに出力されます. 水色好きです
スクリーンショット 2015-06-18 12.42.07.png

こちらの方が\meaningより読みやすいですね.

\theを用いる場合(値を確認

\headsep等の を確認するには,\theを用いましょう.
というのも,\showなどで確認しても,定義である\dimen77が返ってきます.

texdefを用いる方法

さて,いよいよ本命の登場です.

texdefはTeXLiveに含まれているようなので,TeXLiveを使っている方は導入済みだと思われますが,そうでない方はこちらから

詳しい使い方は

texdef
texdef -h

を見て頂ければ良いのですが,よく使うものだけ挙げておきます.

いくつかの例
#itemizeの定義を確認
texdef -t latex itemize

#itemizeの定義をソース通りに確認
texdef -t latex -s itemize

#headsepなどの定義と値は同時に確認可能
#-c でclassを指定
texdef -t latex -c book headsep

#nrubyパッケージに含まれる命令を列挙する
texdef -t latex -l -p nruby

こんなもんでしょうか?
複雑なものはソース通りに確認する方がインデント有って読みやすくて良いですね.

では,良いTeXLifeを

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