本記事は、以下のUdemyのアドベントカレンダーの4日目の記事です。
目次
1. はじめに
2. AWSクラウドプラクティショナー対策
3. AWSソリューションアーキテクトアソシエイト対策
4. 使用した教材まとめ
5. さいごに
1. はじめに
はじめまして!2021年に異業種からITエンジニアに転職した@kjstudy_englifeと申します。
私は実務未経験の状態から、約3ヶ月でAWSクラウドプラクティショナー(CLF)とAWSソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)を取得することが出来たので、取得するまでに使用した教材や効率の良い勉強の流れについてまとめてみました。
実務未経験だと中々勉強が難しいと感じるかもしれませんが、以下で紹介するUdemyを活用することで非常に効率良く学習を進めることが出来ます。AWS CLFの取得を考えている方はこの記事を最初から順番に、「既にCLFは取得しているからSAAの勉強法だけ知りたい!」という方は、途中のソリューションアーキテクトアソシエイト対策から読んで頂ければと思います。
2. クラウドプラクティショナー対策
本記事では私が実際に使用した教材と学習の流れを紹介しています。
ITに関する知識が全く無く「AWSって何?そもそもクラウドって?」という状態からスタートしたので、かなり初歩からのスタートとなっています。現在のご自分のレベルと比較し、必要だと思った教材のみピックアップして頂ければと思います。
使用した教材
【参考書1】図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書
この参考書はとにかく分かりやすいです。
私はそもそもAWSで何が出来るのかすら全く分かっていなかったド素人のため、最も図解が多いこちらの書籍を購入しました。現時点で発売されている書籍の中では、これが最も分かりやすいと思います。
ただし、この書籍は導入には最適ですが、本当に基礎の部分しか記載されていません。そのため、CLFに合格するにはもう1歩踏み込んだ内容が記載されている書籍があった方が良いと思います。
【参考書2】AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー
こちらの参考書はAWS CLF対策をメインとしたものであり、CLFで出題されやすいAWSのサービスの要点がまとめられています。実務未経験だとなかなか使用イメージが湧きにくいこともありますが、CLFレベルでは深い内容が問われることは少ないため、とにかくこの書籍に書いてあるサービスを少しずつ覚えていきましょう。
【問題集1】この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(7回分455問)
問題集はコレ1つで問題ないです。価格も非常に良心的で、公式の模擬試験の価格と比較すると「こんなに安くていいの?」と心配になるレベルです。この教材に基本レベルの模試が2回分、応用レベルの模試が3回分、難易度高(SAA)レベルの模試が2回分入っており、これだけあればCLF対策としては十分です。
CLF対策としては、私は上で紹介した書籍2冊とUdemyの問題集を使用しました。
それでは、これらの教材を用いた学習の流れを紹介したいと思います。
学習の流れ
AWSの概要を知る
これまで全くITの勉強をしてこなかった人は、AWSの概要について知ることが先決です。
【参考書1】を何度も読んでAWSへの理解を少しずつ深めましょう。既にAWSについてある程度の知識がある方は、ここのフェーズはスキップして問題ありません。
「オンプレミスと比較したAWSのメリットは?」 「IAM・S3・EC2・RDSって何をするためのサービス?」 こうした問いに簡潔に答えられるようであれば、次のステップに進んでよいと思います。
参考書でインプット
AWSに関する最低限の知識を付けた後は、【参考書2】を読んでインプットを行いましょう。
例えば、データベースとは一口に言ってもRDSやDynamoDB、Redshiftなど様々なサービスがあります。どういった場面でどういったサービスが使われるのか、各サービスのユースケースも意識しながらインプットを行いましょう。
この時点では、完璧にインプットする必要はありません。 模試を解いた後の復習でも参考書を読むことになるので、ここでは1~2周読んだ段階で次のステップに進みましょう。
Udemyの模試で最終仕上げ
一通り書籍でのインプットが終了した後は、上記で紹介したUdemyの模試を用いて学習しましょう。この模試は全体的にレベルが高いので、初めは中々60%を超えるのも難しいです。間違えた部分は解説や書籍を見ながら、少しずつ知識を増やしていきましょう。
この模試を3~5周ほど繰り返し、応用レベルで80%以上取得できるようになれば、合格はかなり近いと思います。
AWS CLFまとめ
以上が私が実務未経験の状態から、AWS CLFを取得するまでに行った学習法になります。
AWS認定資格の中で最も易しいレベルの資格ではありますが、やはり取得するまでにはある程度の時間はかかります。紹介した書籍やUdemyの教材は本当にコストパフォーマンスが良くおすすめなので、ぜひ参考にしてみてください。
3. ソリューションアーキテクトアソシエイト対策
上記の方法でAWS CLFを取得した後に、AWS SAAを取得するために私が実際に使用した教材と学習の流れを紹介しています。CLFは取得済みなので最低限の知識はありますが、依然として実務は未経験という状態でした。
使用した教材
【参考書3】AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト
AWS SAAを取得するために必要な知識の概要を掴むために使用しました。
次に紹介するハンズオンや模擬試験を解いた際の復習にも使用できるため、1冊持っておいて損はないかなと思います。
【ハンズオン1】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(SAA-C02試験対応版)]
実務未経験の人にとっては、書籍だけでは一体何が起こっているのか、各リソースの構築時にどういった設定が必要なのか、といった具体的なイメージが中々湧かないこともあると思います。
しかし、このハンズオン教材を使用することで、実務でAWSを触ったことが無くても実際に手を動かしてAWSリソースを構築する経験を積むことが出来るので、AWSに対する理解がかなり深まります。実務経験が浅い方はこの教材でハンズオンに取り組むことを強くおすすめします。
SAAと同じアソシエイトレベルのAWS認定資格である「AWSシステムオペレーションアドミニストレーター アソシエイト(SOA)」では、選択問題に加えて"試験ラボ"と呼ばれる実技問題が出題されます(2021年12月現在)。 この試験ラボ問題は書籍のみの学習では攻略が難しく、ハンズオンでの学習経験がカギになるため、SAAの次にSOAに挑戦しようと考えている場合にもこのハンズオン教材は役立ちます。
講義内でもしっかり説明がありますが、作成したAWSリソースは削除し忘れないようにしましょう。長時間無駄にサービスを起動し続けてしまうと、シャレにならない金額がかかったりします。
そして、このUdemyの教材で1番評価したい点がAWSの変化にも対応している点。
書籍でもAWSのコンソール画面の写真は確かに記載されており、ある程度操作のイメージをすることは出来ます。しかし、AWSは頻繁にUIやサービス名が変化するため、書籍出版時の情報がアテにならないことがしばしば起こってしまいます。
その点、Udemyのこのハンズオン教材であれば、AWSに変更が入ったとしても教材が適宜更新されるので、AWSが変化しても同じ教材で学び続けることが出来ます。さすがに動画が更新されるまでに時間が多少かかるので、常に最新のAWSの状態で学べる訳ではありませんが、書籍よりも新しい状態で学べることは非常に大きなメリットです。
「動画の最終更新日」に注目してみると、どの程度の頻度で動画が更新されているかを判断することが出来ます。 この日付が新しい教材ほど、定期的に動画が見直されている可能性が高いです。
【問題集2】【SAA-C02版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)
SAA用の模擬試験もこの教材1つで問題ないです。
こちらは基本レベルの模試が1回分、高難度レベルの模試が5回分入っています。高難度の模試は難易度がかなり高いので、1周目で60%以上の正解率に到達するのはかなり難しいです。しかし、この模試を解いてしっかりと復習することで、SAAに合格できるだけの力が付くと思います。
学習の流れ
参考書でインプット
SAAを受けるレベルでは、ある程度AWSの基礎は抑えている方が多いと思います。
しかし、SAAはCLFに比べて出題されるAWSサービスも増えてくる上に、ベストプラクティスに則った構成等に対する理解も問われてくるため、まずは書籍を用いてインプットを行いましょう。ここでも軽く1~2周読んだ段階で、次のステップに進むと良いと思います。
Udemyのハンズオン教材で学習
上で紹介した【ハンズオン1】の教材を用いて、実際に手を動かしてAWSリソースの構築や各種設定を行いましょう。書籍を読んだ段階で今一つ理解できなかったリソースは、やはりハンズオンで学ぶのが最も理解が進みます。
このUdemyのハンズオン教材はEC2やRDSといった代表的なリソースの構築のみならず、SAAの対策として非常に重要なAWS Well Architectedフレームワーク(設計のベストプラクティス)に則った構築や、API GatewayやLambda、SQSやSNSを用いたサーバレスの構築も経験することが出来ます。
実務未経験であったとしても、このハンズオン教材があれば実務経験者と対等に戦えるのではないかと思います。
教材が充実し過ぎているが故に、全てのハンズオンを行うとかなりの時間がかかります(30時間以上)。触れておきたいサービスや理解が浅いサービスを中心に、適宜選択しながら学ぶことをお勧めします。 (Udemyは動画の再生速度を自由に調整できるため、私はよく1.5倍速で視聴していました。)
Udemyの模試で最終仕上げ
上で紹介した【問題集2】のUdemyの模試を用いて最後の仕上げを行いましょう。
こちらの模試も難易度が少し高めに作られているので、いきなり60%を超えるのは中々難しいかもしれません。
問題を一通り解き終わった後は復習をよく読み、2周目以降解いたときに正解できるようにしておきましょう。復習を読んでもどうしても理解しずらい点は、書籍やハンズオン教材をうまく活用しながら少しずつ知識を増やしていきましょう。
Udemy模試を何度か繰り返し、応用レベルで8~9割取れる状態になれば、実際にSAAの試験を受けても合格する可能性が高いと思います。
AWS SAAまとめ
AWS CLFと比較すると覚えるべき内容がかなり多いため、少し苦戦するかもしれませんが、書籍やハンズオン教材、模擬試験を駆使すれば未経験でも2~3か月学習すれば合格可能だと思います。
効率良く学習を進めてSAAを取得した後は違う技術を学ぶも良し、さらに次のレベルのAWS認定資格に挑戦するも良しです。Udemyのような便利な教材を上手に活用していきましょう!
4. 使用した教材まとめ
上で紹介した教材を、評価やコメントを添えて改めて以下の表にまとめてみました。
対策 | 教材名 | おすすめ度 | ひとこと |
---|---|---|---|
CLF | 図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書 | ★★★★☆ | 知識ゼロでも非常に読みやすい |
CLF | AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー | ★★★☆☆ | CLFのインプット用に便利 |
CLF | この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集 | ★★★★★ | コスパが抜群 |
SAA | AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト | ★★★☆☆ | SAAのインプット用に便利 |
SAA | これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座 | ★★★★★ | 実務未経験者はマストバイ SOA対策にも役立つ |
SAA | 【SAA-C02版】AWS 認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト模擬試験問題集 | ★★★★★ | コスパが抜群 |
実務未経験で実際にAWSに触れた経験がなくても、これらの書籍・Udemyの教材でSAAは十分に取得可能です。より難易度の高い試験を受ける場合は、AWS WEB問題集で学習しようもおすすめですが、こちらは3カ月で税抜4,480円~と少し値が張ります(2021/12現在)
Udemyの教材はこれより安価かつ買い切りの料金体系なので、コストパフォーマンスの面でもUdemyの教材で学習する方がおすすめです!
以下は私のマイラーニング(購入した教材)の写真です。模試はCLF用&SAA用全ての問題を解き、ハンズオン教材では自分が重要だと思った部分のみ学びました。実際に私が使用して「良い」と感じた教材なので、自信を持っておすすめ出来ます。
5. さいごに
以上が実務未経験の状態からAWS CLF & SAAを取得するための勉強法です。
私自身、実務が全くの未経験からの学習でAWSの資格取得にかなり苦戦しましたが、Udemyの教材を活用したことで効果的に学習を進めることが出来ました。もし「学習の進め方が分からない」という方は、ぜひ上記の流れを参考にして頂ければと思います。
この記事がこれからCLF・SAAを取得しようとされている方のお役に立てば幸いです!