概要
この記事では、WinSCPを使用してAWSなどのサーバー上のrootファイルを編集する手順を説明します。
AWSのインフラエンジニアとして、この方法は特に有効です。
必要な前提知識
- 基本的なLinuxコマンド
- AWSの基本的な知識(特にEC2インスタンスに関連するもの)
- WinSCPの基本的な使用法
ステップ1: sudo権限の設定
まず、サーバにsudo権限を持つユーザーが必要です。
これを設定するには、以下の手順を実行します。
- サーバーにSSHでログイン
-
sudo visudo
コマンドを実行 - visudoエディタが開いたら、以下の行を追加
例:
ユーザー名 ALL=NOPASSWD: sftp-serverのパス
ec2-user ALL=NOPASSWD: /usr/libexec/openssh/sftp-server
注意
ここで指定するsftp-serverのパスはサーバーによって異なる場合があります。
パスが不明な場合は、サーバーで cat /etc/ssh/sshd_config | grep sftp
を実行して確認できます。
ステップ2: WinSCPの設定
WinSCPでrootファイルを編集するには、以下の手順に従います。
-
WinSCPを開き、対象のサーバーの編集
-
高度なサイト設定画面が表示されたら、左側のメニューから
[環境]
->[SFTP]
を選択 -
右側にある「SFTPサーバ」欄に、先ほど設定したsftp-serverのパスの前に
sudo
を付けて入力例:
sudo /usr/libexec/openssh/sftp-server
結論
以上の手順に従って設定すれば、WinSCPを使用してサーバー上のrootファイルを安全かつ効率的に編集できます。
この方法は特にAWS環境での作業に有効ですが、他のLinuxベースのサーバーにも応用可能です。