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メモリ使用率が高騰したので調査したことまとめ

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最近、サーバーでメモリ使用率が異常に高くなる問題に直面しました。この問題を調査する過程で得た知見を共有したいと思います。調査の流れを記載するので同じようにメモリ使用率の高騰で悩んでいる方の参考になるかと思います。
特に朝の特定の時間にメモリ使用率が高くなる現象に焦点を当てます。

1. 症状の確認

まず、メモリ使用率が高騰する時間帯にtopコマンドを使ってプロセスを確認しました。しかし、特にメモリ使用率が高いプロセスは見つかりませんでした。

2. ログの収集

次に、topコマンド、slabtopコマンド、freeコマンドを用いて、メモリ使用率の高い朝5:30から8:00の間のログを収集しました。このログから、プロセスのメモリ使用量が高いわけではなく、slabの使用量も2GB程度であることが判明しました。しかし、10GB以上がキャッシュに使用されていることが分かりました。

3. freeコマンドの解析

サーバのメモリ使用状態を理解するため、freeコマンドを詳しく調べました。ここでの重要なポイントは以下の通りです。

total: メモリの総量。
used: OSやアプリケーションに割り当てられたメモリ量。
buff/cache: ページキャッシュとバッファキャッシュに使用されるメモリ量。これはデータのアクセス速度を上げるために使用されます。
free: usedやbuff/cacheに割り当てられていない、自由に使えるメモリの残り量。

スワップとスラブキャッシュ
スワップ: 物理メモリが不足した際に、一時的にデータをHDDやSSDに格納する仕組み。
スラブキャッシュ: カーネルのキャッシュであり、/proc/meminfoやslabtopコマンドで確認できます。

4. キャッシュの影響

メモリ使用率が高いのはプロセスやslabが原因ではなく、主にキャッシュによるものであると判断しました。キャッシュはメモリの空き容量がなくなると自動的に解放されます。手動でキャッシュを削除する方法もありますが、OSに任せる方が望ましいと考えました。

結論

結論としては原因がキャッシュだったので特に問題はありませんでした。
この調査を通して、Linuxのメモリ管理について深く理解することができました。特に、メモリの使用量を適切に分析し、正確に理解することの重要性を学びました。この知識は、将来的に類似の問題に直面した際に非常に役立つでしょう。

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